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剣持さんと体育祭準備 2 ページ16

結局、私は二つの競技に参加することになった。ひとつは代表リレー、それからもう一つは借り物競争だ。うちの学校の借り物競争は特殊らしい。何がって、お題が。なんでもそのお題がマニアックなんだそう。「身長差20cm以上のカップルの片割れ」とか「黒髪眼鏡で趣味がカバディの人」とか。後者に至っては存在するかどうかも危うい。

今日は放課後に代表リレーの集まりがある。走順を決めたり、実際にパスの練習をしたりするらしい。
正直自分から立候補した競技ではないので気はあまり乗らないが、クラスの代表だから、と無理矢理頬を叩いて気合を入れた。


────


放課後、グラウンドに行くと既に何人か集まっていた。だいたいどの人も足が速そうである。私なんかがここにいていいものかとぼんやり眺めていると、ふと見慣れた姿を視界に捉えた。


「〜〜〜〜っ、剣持さーーーん!!!!!!」

「え?っ、うわぁ!!危ないな!!」


考えるより先に体が動いた。脱兎の如く駆け出して抱きつけば、軽く悲鳴を上げて押しのかされた。悲しい。


「剣持さんも代表リレーに?」

「そうですけど、ということは貴方もですか」

「いやぁこれはもう運命ですね!式場はどこにしましょうか?ブーケは何の話にします?」

「いや話が飛びすぎだろ!!結婚しねえから!!」


今日もツッコミがキレキレである。好き。
代表リレーに出るということは剣持さんも足の速い人種なのだろうか。なにそれ惚れる。好き。

なんやかんやとやり取りを交わしていると、担当の教師らしき人が集合をかけた。ぞろぞろとそちらへ集まっていく人達を見て、私たちも流れるように合流するのだった。


───


「剣持さんの後ろ……剣持さんの後ろ……」

「A、顔。気持ち悪いことなってるよ」


なんと剣持さんと私は同じ団だった。ハッピー。
それから、話し合った結果私の走順は最後から三番目になった。わりと大役である。一年生な上とても足が速い、とも言えない私がそんなに後ろで良いものかと思ったが、正直そんなことはどうでもいい。
そう!私が走るのは、剣持さんの次なのだ。つまりは剣持さんが私にバトンパスをしてくれるということ。触れ合う手と手、ときめく胸……。なんて考えながら教室で待っていてくれた友人の元へ戻ると、気持ち悪いなんて言われてしまった。酷い。

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あるる(プロフ) - 更新まってます。 (4月12日 20時) (レス) @page18 id: b279daaf7c (このIDを非表示/違反報告)
さくちゃ - 更新待ってます!! (2022年9月4日 16時) (レス) @page18 id: 0eb8ab871d (このIDを非表示/違反報告)
ちゃー! - 最高です (2022年4月4日 23時) (レス) @page18 id: d656d21813 (このIDを非表示/違反報告)
消炭(プロフ) - 燐さん» ありがとうございます〜〜!!更新頑張ります!!! (2022年3月24日 11時) (レス) id: 3142803129 (このIDを非表示/違反報告)
- ワーーーーーーーーッッッッッッッめっちゃ好きですありがとうございます!!!!!!!!!! 更新頑張ってください!!!! (2022年3月23日 16時) (レス) @page18 id: d09a152a0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:消炭 | 作成日時:2021年11月25日 12時

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