【A3!】見てるだけ、ただ見てるだけが一番いい (ページ3)

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１話を見てるだけページ3

「一緒に旅に出よう！ジュリアス！」

ロミオとジュリアスというのは、世にいうロミジュリの改変版で
ネタ要素など無く、大体がロミジュリと一緒だった

ロミジュリは本で読んだ気がする？

でも、二年前に出会った茅ヶ崎さんが、本当に茅ヶ崎だったとは…
そして、ロミオとジュリアスの二人が咲也君と真澄君だったとは…世界は狭いね

この公演を見たくて、差し出がましいかも知れないけれど、あの時いた人達の分のケーキを買ってきていた

流石に手渡しは気が引けるので、インコを肩に乗せてる人に頼んだんだけど…

『あっ、あのっ…』
「はい？ボクに何の御用でしょう？」
『げ、げげげげきだんのっ…かかかかか方ですかっっっ』
「はい、そうですよ？」
『ここここれっ、えっ駅前のケーキなのでっ…ややっ役者さんと、おおお女の人と多々た食べったっ…いひゃい』
「なるほど、分かりました！劇団員と監督に上げればいいんですねー！」
『よ、よろしくおおおねがいしましゅっ！…いひゃい』

テンパりすぎて自分が何言ってんのか分からなかったのに…あの人凄い…

『帰んなきゃ』

と思って、出ようと思ったんだけど

「あっ、Aさん！」

唯一無二の友達、咲也が羽根を羽ばたかせて私のもとに舞い降りた
天使かなんかだと思ってる

『あっ、咲也君…ロミオかっこよかったよ〜』
咲「へへへっ…でも、Aさんはどうしてここに？」
『ストリートACT見てさ〜…気になって来たんだぁ…』

年下男子には、恐怖がわかないのが恐ろしい
いつか犯罪になるかも…

咲「そうなんですね！あっ、Aさんケーキくれたりしました？」
『駅前のだけど…それがどうしたの？』
咲「皆お礼が言いたいらしくて！来てください！」

と言われるがままに引っ張られて行く

流石男の子だ、足が速い＝死ぬ

『も、うっ少しさっ、はぁ、スピード、緩めって』
咲「ﾊｯ…ご、ごめんなさい！Aさんが運動苦手ってわかっていながら…」
『でもっ、着いたし…大丈夫だよ〜ピースピース』

いや、正直に言うね？
全然大丈夫じゃない