Free.40 ページ44
A Side
結局、その後郁弥たちは仲直りすることもなく、僕はどっちの味方にもつかないまま大会本番を迎えた。
はぁ…この数日の間ずっと気まずくて郁弥や日和のほうを行ったり来たり。
いつもなら三人並んで応援席に行くのに、三人ともバラバラ。こんな状態で大丈夫なのかな…
あ、今回の僕の目標は、日本記録を出すこと だよ。ここで一回だして、全日本でもう一回出すんだ。それでまぐれじゃないことを証明する。とりあえずフリー、バッタの100でとれればいいかな。あわよくば200も取りたいけど。
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予選は難なく終わり、いよいよ決勝。遙もいるのは知ってる。隣じゃないし気にすることじゃない。それに、どうせみんな��僕にのまれる��んだからね。
Take your marks
力を貸してね、みんな。
ﾋﾟｯ ﾄﾞﾝｯ
一斉にスタートする。
あぁ、いい飛び込みだ。調子がいい。
水も＿遥のところじゃなくて僕のところにいてくれる。これは、いける。
ターンも最高。あとはこのまま、加速するだけ！
ﾀｯﾁ
「はぁ、はぁ、」
電子板を見ると、
1 杉野A
2 七瀬遙
とあった。勝った。
『ただいまの記録、大会新記録です』
…なぁんだ。大会新で終わったのか。つまんないの。
「「おぉ！！」」
どうせ日和たちは見てないと思い、別のレーンで泳いでいた遙には目もくれず戻る。なにか声をかけようとしていたが、気にしない。だってこの後は日和だから。応援しないと。
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さく(プロフ) - はるかぜ。さん» ありがとうございます！ (2022年1月27日 23時) (
レス) id: 3f7d8ab273 (このIDを非表示/違反報告)
はるかぜ。(プロフ) - 読みやすくて、どんどん読めました。更新されていて嬉しいです！続きも楽しみにしてます！ (2022年1月27日 21時) (レス) @page10 id: 164040e2af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さく | 作成日時：2022年1月26日 22時
