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郁弥 Side
日「七瀬のことなんかもういいだろ。あいつのことで苦しんでる郁弥を、これ以上見たくない…！」
「僕のことは僕が考える。」
日「郁弥は世界を目指せる。郁弥ならきっとできる。新しい郁弥になれるんだ。それが郁弥にとって幸せ…」
なんで、なんで日和が、
「何も、何も分かってないくせに勝手なこと言うなよ！」
日「今の郁弥は変だよ…七瀬にあってからずっと、」
なんで日和が僕を決めつけるんだ…
日「あいつのことなんか忘れるべきだ。郁弥…なんで分からないんだよ！それが今の郁弥にとって一番いいことなんだ！」
「日和には関係ないだろ！」
日「っ…！」
日和の胸に当てていた腕を下ろし、日和の顔を見てから気づく。今更戻れない。これじゃあただの八つ当たりだ。わかっていても、止められなかった。
「ごめん…！」
そうとだけ残し帰る。これが僕たちが、初めてぶつかり合った日だった。
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A Side
朝、郁弥に一緒に行こうと連絡をしたら一人で行くと言われ、日和にも聞いたら同じように言われた。珍しい。
泳いでいても、郁弥と日和は言葉を交わさない。それに、郁弥の泳ぎは荒い。
いつもは郁弥が戻ると日和も戻るのに、後を追いかけない。目すらも合わせない。どういうこと？昨日何かあったのかな？
バスから降り、みんなが話しているのを見守る。いつもならどちらかが僕の隣に来るのに、どっちも来なかった。喧嘩でもしたのかな…日和に聞いてみよう。
寒「どうする、メシ食ってくか？」
寺「そうだな、遠野と杉野も行こうぜ」
日「ごめん、僕今日は疲れてるし帰るよ」
「僕もやめとくよ」
寺「桐嶋はどうする？メシ行くか？」
ちょっと目が合っただけなのに目を逸らす日和。はぁ…
寺「どうしたお前ら、喧嘩でもしてるのか？」
郁「そういうんじゃないよ。行こうご飯、付き合うよ。」
「あ、じゃーね郁弥！後で連絡するから絶対出てよ！」
郁弥に届くように大きい声で言う。聞きたいことだらけだ。
「日和、ご飯いこ？」
日「…僕今日疲れてるんだけど。」
「いいから。聞きたいことありすぎるんだけど？僕の家行くよ。」
僕の家で質問攻めしてやる。
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さく(プロフ) - はるかぜ。さん» ありがとうございます！ (2022年1月27日 23時) (
レス) id: 3f7d8ab273 (このIDを非表示/違反報告)
はるかぜ。(プロフ) - 読みやすくて、どんどん読めました。更新されていて嬉しいです！続きも楽しみにしてます！ (2022年1月27日 21時) (レス) @page10 id: 164040e2af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さく | 作成日時：2022年1月26日 22時
