Free.20 ページ23
郁弥 Side
新人戦までもう少しだ。もっと、もっと速くならないと。
Aが嫌いなわけじゃない。でも、どうしても僕が乗り越えなきゃいけない壁だ。
人魚は、針を刺すような痛みのある足の代わりに声を失った。
僕は、強くなるために感情を捨てた。
…そのはずなのに。どうしても、Aを、日和を突き放せない。だから僕は弱いままなんだ。二人には嫌われたくない。
はぁ…悩んでる暇があったら練習しよう。コンメで一番を取って、一人でも大丈夫だってことを証明しないと。
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日和 Side
郁弥が悩んでる。タイムが伸びてない訳では無いけど、少し泳ぎが荒い。でもきっと大丈夫だ。だって郁弥だから。僕は信じて見守るだけ。夏也くんにもそう伝えないと。
��七瀬遙��だっけ。郁弥やAの邪魔をするやつ。
あの二人の行く先を邪魔するやつは誰一人として排除しなきゃ。僕が、あの二人を守るんだ。
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A Side
郁弥、泳ぎが雑だ…あんな泳ぎ見たくない…
でもきっと、僕にできることなんてないんだろうな…
郁弥のためならなんだってするのに。勿論日和も。
今日ご飯にでも誘おうかな。きっと新人戦前でイライラしちゃってるだけだから。郁弥なら大丈夫。僕が大好きな人だからさ！
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なんか日和がすごく悪いやつみたいに…実際はこう思っているかはわかりません…
物語を進めるためにもう少しだけこのままでいかせてください…！アニメ通りしっかり救済(?)していきます…！！
次は唐突ですが新人戦当日からになります。
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さく(プロフ) - はるかぜ。さん» ありがとうございます！ (2022年1月27日 23時) (
レス) id: 3f7d8ab273 (このIDを非表示/違反報告)
はるかぜ。(プロフ) - 読みやすくて、どんどん読めました。更新されていて嬉しいです！続きも楽しみにしてます！ (2022年1月27日 21時) (レス) @page10 id: 164040e2af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さく | 作成日時：2022年1月26日 22時
