Free.11 ページ14
A Side
バッタもフリーの200も順調だった。郁弥も日和もいいところまで進んだ。あとはフリーの100だけ。
問題はそのフリーの100だ。いつも同じレースに誰がいるかなんて確認しないのが仇となった。凛がいたのだ。隣ではないが一緒に戦う。
今までこんなことなんてなかったからすごく戸惑っている。郁弥や日和は気づいてるかな。どうしよう。
…いや、僕は僕の泳ぎをするだけだ。ここで逃げたら今までと変わらない。
僕は僕らしく、泳ぎきるんだ。
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もうすぐ始まる。僕達は既に中に入っていてジャージを脱ぎ準備をしているところだ。
観客たちの声が聞こえる。話し声がやけにクリアに聞こえるのは何故だろう。
さっきまであんなにドキドキしてたのに、今は不思議と落ち着いている。
聞こえなかった水の声もはっきり聞こえる。
これならいける。今までで一番いい泳ぎを見せよう。
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さく(プロフ) - はるかぜ。さん» ありがとうございます! (2022年1月27日 23時) (レス) id: 3f7d8ab273 (このIDを非表示/違反報告)
はるかぜ。(プロフ) - 読みやすくて、どんどん読めました。更新されていて嬉しいです!続きも楽しみにしてます! (2022年1月27日 21時) (レス) @page10 id: 164040e2af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さく | 作成日時:2022年1月26日 22時