Chapter8×4 ページ34
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「逃げんなよA!」
A「追いかけてくるからじゃん!」
教室に突進してきて私を見つけるとその足をさらに早めて
久しぶりに見た顔に何を言われるかとぎょっとした私は比にならない速さで教室を出た。
「新刊超良かったよ!さすがA!」
A「ここでそれを言わないで!」
「そろそろ家帰ってきてよ!」
A「そんな暇ないって!」
長い教室前の廊下を抜け階段を降りると
何やら親密そうな男女がいた。
あ、待って。邪魔してるよね私たち。
そもそもなぜ追いかけられている?
なぜ私は逃げている?いやそれは追いかけられてるから反射的に。
壱馬「.....!A?」
A「......あ、」
ここか、ここで所謂告白というやつを.....
一瞬見えたその現場も急いで通り過ぎ、でも彼が私を呼ぶ声は鮮明に聞こえた。
ああ、これじゃあ今の会話誤解されてしまうじゃないか。
A「
傑「Aが止まればいい話じゃん!」
A「じゃあそんなに追いかけてこないで!」
傑「Aが逃げるからじゃん!」
少し離れた廊下で距離を置いて止まると
ようやく追いかけて来た相手の顔をしっかり見ることができ
どうしてこんなに、と心の中で溜め息をつく。
あの現場から終わったであろう彼の姿が見えた。
傑「一緒に帰ろ?」
A「今日は友だちと約束あるの。」
傑「ゆんちゃん以外に友だちできたの?」
A「優しい人たちだったから。」
傑「もう言ったの?」
A「だめだった?」
傑「ゆんちゃんしかいなかった割に人を信頼し始めるのが随分とはやいね。」
A「嫌味?」
傑「心配してるの!男友だちもいいけどちゃんと言ってね?」
A「なんで?」
傑「教室行ったら男たちに囲まれてたのAじゃん!母さんに連れて来いって言われたから行ったらあれだしなに?」
A「うるさいな、もう行くからね?」
傑「近々家帰って来てな?」
A「時間が空いたらね。」
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kokoha(プロフ) - komさんのお話だいすきです(><)また読むことが出来て幸せです、、^_^ (2021年4月8日 0時) (レス) id: 07fa75182b (このIDを非表示/違反報告)
愁(シュウ)(プロフ) - 新作スタート、おめでとうございます。m(_ _)m 今後の展開が楽しみです!(^-^) くれぐれも、ご無理のないように!(^-^)/ (2020年9月9日 6時) (レス) id: 2a9117ff92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Kom. | 作成日時:2020年9月8日 20時