Chapter７×２ ページ29
・
・
私にはこの期間、
おはよう、も こんにちは、も
こんばんは、も さよなら、も おやすみ、だって
存在しない。
自分と向き合う時間と言うにはさすがに綺麗すぎかも知れない。
出版社には１ヶ月程顔は出さないし
学校には１週間程顔を出さない。
自分の姿を隠すために。
そんな自分がいる故、今回のものを書こうと思った。
当たり前の日常が崩れて当たり前の言葉が自分から消えた。
その時全ての人間は何を思うか、どんな行動を起こすか。
そんな気持ちで書いたものだった。
そんなものは建前なのだが。
A「はぁ、.....」
何をしようか。
きっとこんな期間を私に与える出版社側は次の物を書いて欲しいに違いない。
でも、この期間は自分のためだけにあるみたいで
仕事をするためにあるんじゃないって
そんな風に勝手に思ってるから仕事はしたくないな、なんて綺麗事。
おはようが言えなくても僕は変わらないし君と僕の関係は変わらない。
その言葉は昔、ひとりぼっちだった私を助けてくれたんだ。
相手は私を覚えてるはずもない。私だって覚えてない。
でもその子は小さいながらにすごく優しくて、大きくて、あったかくて
そんな人だったから、その言葉は忘れられなかった。
その言葉で私が救われたように
みんなみんな救われればいいなと思いながら
幼い頃の淡い初恋だったあれを忘れられない私は
どこかで探してしまっているんだ、きっと。
記憶の整理も、自分の整理もできていない。
ただ、彼と過ごすあの時間が特別で
あの限られた時間が特別で
大切で大切で仕方なかった。
それが今でも頭から離れないのはきっとそういうことだよな、なんて自己解釈。
今でも言えるのは
何も挨拶すら交わせなくとも、その存在が見えなくとも
あの気持ちは本物だったしあの時間も本物だった。
当たり前がなくなっても変わらないものだってある、ってこと。
総括として言えば自己満足。
まぁ、そんなもん。
ゆんの電話が嬉しかった。
昔あったことが今にだって起こる可能性は0%じゃない。
だから毎日を大切に過ごそうと思うのは
大切に過ごしてほしいと思うのは
人生の先輩を語りすぎているだろうか。
さて、長い１週間をどう過ごそうか。
・
・
Chapter７×３→←Chapter７×１おはようのない日たち
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 775人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kokoha(プロフ) - komさんのお話だいすきです(><)また読むことが出来て幸せです、、^_^ (2021年4月8日 0時) (
レス) id: 07fa75182b (このIDを非表示/違反報告)
愁(ｼｭｳ)(プロフ) - 新作スタート、おめでとうございます。m(_ _)m 今後の展開が楽しみです！(^-^) くれぐれも、ご無理のないように！(^-^)/ (2020年9月9日 6時) (レス) id: 2a9117ff92 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Kom.
| 作成日時：2020年9月8日 20時
