Chapter3×2 ページ12
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Kazuma side.
朝練が早く終わって
次のテストこそさくちゃんを抜かしたいから
勉強しようかな、なんて
そんな足取りで教室まで向かう。
壱馬「あれ、来てる。」
今日は珍しくめちゃめちゃはやいな。
雑に置かれたスクールバックと
きっと入ってるであろうお昼ご飯と
あとはいつものトートバック
窓から下を覗くと
何やら楽しそうにノートをとりながら
パソコンに打ってる。
今日は、行ってみてもいいかな。
ゆんちゃんいないし、寂しいかもしれない。
さくちゃんのこと、また少し知れるかもしれない。
壱馬「さくちゃん、おーい。」
そんなん、聞こえないに決まってるよな 笑
彼女がつける真っ黒いヘッドフォン
楽しそうな横顔だけどその目は真剣で
話しかけるのも躊躇う。
パソコンはブラックアウトしてるみたいに
俺からは見えなくて
でも画面見て文字打ってるから彼女にはきっと
何かが見えてるはずなんだろうな、って。
A「..........!!」
壱馬「ふは 笑 おはよ。」
A「お、おはようございます!」
壱馬「10分ぐらいおったんやけど気づかんかった?」
A「全然、気付かなかった.....」
壱馬「何をそんなに楽しそうにやってるん?」
A「楽しそうでした?」
壱馬「おん。そういやさくちゃん今日早いな?」
A「はい、....」
パソコンはなんだか見ちゃいけない気がして
手元のノートに目を移す。
ゆんとよしのくん
高校生のお話に
2人見ながらお話進める
そんな3行だけ書かれていて
壱馬「ゆんちゃん北人のこと好きなん?」
A「なんとなくそうかな、って。」
壱馬「さくちゃんが言うなら間違いなしやな。お話ってなに?」
A「お話、お話ですか.....」
壱馬「さくちゃん?」
A「友だちでいてくれますか、?」
壱馬「え?笑 なんで?」
ノートをペラペラとめくって
挟まれていた身分証みたいなもの。
首から下げるストラップがついてて
それを無言で手渡されると
そこに書かれていたのは予想の遥か上を行くものだった。
壱馬「さ、く....さん?」
A「.....えっと、....いつも読んでくれてありがとうございます。」
壱馬「ほんま?」
A「Saku.です。」
あーそうやったんや
不登校気味なのもいつも血色悪いのも
他の人に見えないようにパソコンしてるのも
それやったんや。
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kokoha(プロフ) - komさんのお話だいすきです(><)また読むことが出来て幸せです、、^_^ (2021年4月8日 0時) (レス) id: 07fa75182b (このIDを非表示/違反報告)
愁(シュウ)(プロフ) - 新作スタート、おめでとうございます。m(_ _)m 今後の展開が楽しみです!(^-^) くれぐれも、ご無理のないように!(^-^)/ (2020年9月9日 6時) (レス) id: 2a9117ff92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Kom. | 作成日時:2020年9月8日 20時