表参道高校合唱部！〜現れた光〜2

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「わーっ！綺麗…」




合唱が終わった後、合宿最後の夜、

話していたキャンプファイヤーではなく

手持ち花火をやることになった




快人「熱っ！」

「大丈夫？ 笑」


快人「なんで笑ってるんだよ！

Aのせいだからな？」


「ふふっ、ごめんごめん、！」



周りを見ていると、


子供みたいにワイワイ騒いでいる

真琴、里奈、桜庭くん、アンドリュー


普通に楽しそうにじーっと花火を見る

優里亜、成実、宮崎くん


2人で何か話している

美子と部長


そして私と快人くん




本当に楽しかった3日間


時間はあっという間に過ぎ、

終わりが近づいていることに寂しく感じる





そして最後に残った線香花火



快人「この線香花火、先に落ちた方が負けな」


「負けた方は何するの？」


快人「んー、勝った方の質問に何でも答えるかな？」


「よし、負けないぞ！」



線香花火がパチパチと光り輝く

落ちてしまわないように手元をキープさせる


すぐ隣にいる快人くんの方を見ると

線香花火を落とさないように真剣に見ていた



その横顔は何だか綺麗で、

ドキッとしてしまったのはきっとこの花火のせい


手元に目線を戻すといつの間にか花火は落ちてしまっていた


「負けちゃった、、」

快人「俺の勝ちだな」

「今だけ何でも答えます！！」




快人「じゃあ、

Aって、好きな人とかいたりすんの？」



「……え、？」



自分が想像していた質問と違って、

ドキッとしたのと同時に自分の中で時が止まった



「…ええ、っと、、シャァー！！！



前を見ると、大きな花火を上げていた



「快人くん、行こ！！！！」



この質問を紛らわすように快人くんの腕を引っ張って花火の近くまで行った



花火の所に行くとみんなが集まっており、

みんな笑顔の花を咲かせていた




快人くんの様子を伺うと驚きと戸惑いを思わせるような顔を浮かべていた


その様子を見て、紛らわせるなんてして申し訳ない気持ちになってしまった

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