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〜昼休み 中庭にて〜
私はベンチに座って空を見上げていた
どこかで里奈が叫んでいたような声も聞こえたけれど、
きっと空耳だろう
快人「A」
「わっ、びっくりした…。どうしたの?」
私のところに快人くんが来て、私の隣に座った
快人「サンキューな」
「え?」
快人「俺の病室にハナミズキとかたくさんの花を置いてくれたの…Aだろ?」
「うん、そうだけど…?」
快人「和んだよ。
ずっとAがそばに居てくれた気がして」
「そっか。」
快人「Aには合唱の楽しさを教えてくれたし、
病気のことでも色々世話かけたし、
Aには本当に感謝してるんだよ。
いつか恩返ししなきゃなって」
「そんな、恩返しなんて、大丈夫だよ!
そこまで偉いことをしたわけでもないし…」
快人「でも俺はしたいんだ。Aに世話になった分まで」
その時、ドタバタと走る音がこっちに向かってきた
真琴「A!快人くん!ちょっとお願いがあるんだけど、いい?」
「ん?」
〜
〜音楽準備室〜
『巡る巡り巡るめぐり愛の歌〜…』
真琴「これが「愛の歌」です!」
真琴がこの高校に転校してきてまで探していた歌らしい
有明「愛の歌ね〜?」
真琴「「表参道高校合唱部に伝わる伝説の「愛の歌」!これを共に歌えば結ばれるのだ!!」と父が」
「こういう話、よくドラマで見るけど本当にあるんだね…」
有明「歌うだけで結ばれるなんてありえねぇだろ…バカか!」
真琴「でもうちの両親は本当にこれで結ばれたんです!」
有明「あー…うちの高校のOBとOGだっけ?」
真琴「はい!…でも離婚の危機でして…
だからこの歌をもう一度思い出してもらえば、
仲直りのきっかけになるんじゃないかなって」
有明「それで俺に譜面におこせと?」
真琴「お願いします!」
有明「フフッ」 真琴「アハハッ」
有明「やだね…面倒だもん」
真琴「ですよねー」
有明「面倒面倒」
真琴「と、思って、じゃーん!」
有明「お?」
真琴「もえちゃんからの愛のメッセージです!」
有明「もえちゃん直筆!?」
真琴・有明「アハハッ…」
有明「わかったよ、やりゃーいんでしょ?」
真琴「お願いします!」
〜
あの後、昼休みも終わりに近づき、
3人で教室に向かった
「上手くいってよかったね?」
真琴「うんうん!書いてもらうの大変だった?」
快人「いや、全然?」
真琴「ありがとうね!」
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ティラミス(プロフ) - おフランス出身さん» リクエストありがとうございます!リクエスト内容承知致しました🫡移行後にすぐ投稿させていただきますね! (2022年9月23日 12時) (レス) id: 94beafd39a (このIDを非表示/違反報告)
K A.(プロフ) - そうです!作者さんの書くお話が好きなので設定はお任せします♡ (2022年9月7日 2時) (レス) @page47 id: ff6a8b7ce8 (このIDを非表示/違反報告)
ティラミス(プロフ) - K A.さん» リクエストありがとうございます!宮崎くんと夢主ちゃんのお話が見たいとのことでよろしかったでしょうか?? ちなみにどういう設定にいたしましょうか? (2022年9月6日 12時) (レス) id: 94beafd39a (このIDを非表示/違反報告)
K A.(プロフ) - 楽しく読ませていただきました!短編のリクエストなのですが、祐くんとの話が読みたいです!よろしくお願いします! (2022年9月5日 19時) (レス) @page47 id: ff6a8b7ce8 (このIDを非表示/違反報告)
ティラミス(プロフ) - かずみんさん» はじめまして!コメントありがとうございます!!そう言っていただけてとても光栄です!下記の返信にもある通り、続編については再度検討中です。これからもこの作品をよろしくお願いします🙇🏻♀️ (2022年8月21日 11時) (レス) id: 94beafd39a (このIDを非表示/違反報告)
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