レンタル救世主～その後の続き～season2 (ページ8)

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ご依頼52 ～調理中です～ページ8

貴方「で、キッチンに来たのはいいけど、何を作るの？？」

葵「………何を作るんでしょうね？？」

貴方「何も考えていないんかーい！！…じゃあ何を食べたい？」

葵「オムライス食べたいなぁー」

貴方「わ、わかった。」

子供らしい発言に思わず可愛いと思ったら私。

こんなことは絶対に秘密にしないと

貴方「材料はあるし、作ろうかな！」

葵「じゃあ俺も手伝う～♪」

貴方「じゃあ卵を割って、これを割った卵の中に入れて、混ぜて？」

葵「なんで醤油と砂糖？」

貴方「それは…隠し味かな！…でも絶対に卵の殻を入れないでよ？？」

葵「俺だってそんなの入れないしー！子供じゃないんだから」

貴方「でも子供じゃん」

葵「どこが？？」

貴方「このオムライスを選んだ時点で！！」

葵「そ、それは…食べたかっただけですー！！」

貴方「もう……可愛いんだから。」

葵「え？今、なんて言った？」

貴方「何も言ってません！」

葵「嘘つきー！絶対に何か言ったし！」

貴方「言ってない！」

葵「言った！」

貴方「言ってない！」

葵「言っ……//」

貴方「…もう。うるさい口を塞いでやったんだから、ほら、作業してよ？」

葵「は、はい…。//」

葵くんのネクタイをグイッと引っ張り、自分も背伸びをしてうるさい口を私の口で塞いだ

そして黙々と作業をし…

貴方「よし、完成！」

葵「ケチャップで何か書こ～！それと、俺とAが食べるやつを交換してさ」

貴方「うん、いいよ？」

そしてオムライスの上にケチャップで色々と書く

書き終わったらテーブルの方に運ぶ

葵「じゃあ『せーの』でテーブルを見てよ？」

貴方「うん！」

葵「せーの！！」

振り向くとケチャップで長々と何か書いてある

私は

『大好き』

とデカデカに書いた

葵「『大好き』だって！！めっちゃ嬉しー！」

貴方「………………。」

私は葵くんが書いたケチャップの字を見て、固まってしまい、瞳からは涙がぽろっとっと落ちる

葵「A？」

貴方「こ、こ…れ……」

拭いても拭いても涙が止まらない

そんな中、葵くんがグイッと引っ張り

私は葵くんの腕の中

葵くんが私に向けて、書いた言葉

それは

『仕事が少し、落ち着いてきたら

結婚しようか。』

貴方「葵くん…ありがとぉ」

葵「うん。もう泣きすぎだって」

葵くんは私の顔を見て、優しく微笑み

次々溢れる涙を拭いた