白い扉 ページ1
「ここは……」
＜反省しろ………反省しろ……反省しろ……＞
なんだろう、この声
聞き覚えのある死んだギョンスの声だ
＜反省しろ……反省しろ……反省しろ……反省しろ…＞
部屋には、ベットと机があり
机の上にハサミ・カッター・のりなどの文房具が並んでいた
天井には４つのスピーカーがあり、同じ言葉を何度も繰り返している
＜認めろ……認めろ……認めろ……認めろ……認めろ……認めろ……認めろ……認めろ……＞
あぁ、うるさい
この声、うるさい
誰かこの声を止めて
＜償え……償え……償え……償え……償え……償え……償え……償え……償え……＞
いい加減にしてよ
このままじゃ、頭が可笑しくなっちゃう
いっそう、死．んでしまえば貴方は許して……
「……はっ、何いってんの、私
悪いことはなにもしてないじゃん」
＜反省しろ……認めろ……償え……反省しろ……認めろ……償え……＞
もういいや、償えって貴方が言うなら認める
こんなのが続くのはうんざり
私がハサミを持った瞬間
扉が開き２人の男が入ってきた
手の甲にＣとＢと書いてあった
「外に出られた……」
頬を緩ませていると
ＣさんとＢさんの後ろからギョンスが姿を現した
「Aはえん罪だった」
えん罪って、私は刑務所にいたの？
「僕の所では、犯罪者を自発的に死へと導いているんだ
最近は死刑に反対する人が多くて、簡単に死刑執行ができない
犯罪者は増えるばかりで…僕の所はいっぱい」
「ちょっと待って、ギョンス、私、あと少しで死んじゃう所だったんだよ」
「でも、死んではいないでしょ？」
「ふざけんな！私は……私はっ……」
思いっきりギョンスの頬を叩いてしまった
気付いたときには遅くて
「こんなことをして、いいと思ってるの？」
ＣさんとＢさんが私とギョンスの間に入り
連れて行かれた
＜反省しろ……認めろ……償え……反省しろ……認めろ……償え…＞
また、戻ってきちゃった
もう、どうでもいいや
「ごめんね……ギョンス」
私の視界は赤に染まり、目を閉じた
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椎名蜥蜴（ｖ）(プロフ) - <お気に入り登録二十一人、ニ十人突破です。……ありがとう。僕、君がヒョンに見つからないように頑張るよ> (2017年7月24日 16時) (
レス) id: 21e1d707ea (このIDを非表示/違反報告)
椎名蜥蜴（ｖ）(プロフ) - <お気に入り登録十三人、十人突破です。ありがとうございます、頑張らせていただきます。> (2017年7月12日 21時) (レス) id: 21e1d707ea (このIDを非表示/違反報告)
椎名蜥蜴（ｖ）(プロフ) - <皆様お気に入り登録七人、ありがとうございます。> (2017年7月9日 18時) (レス) id: 21e1d707ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椎名蜥蜴 | 作成日時：2017年6月16日 16時
