【鬼滅の刃】鬼と人間の子【冨岡義勇】番外編 (ページ9)

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57話（無惨討伐後）ページ9

続きー

今日も義勇さんの部屋にいる。

まだ怪我は治ってはいないが、体力はほぼ治った気がする。でも、後遺症なのか力を使いすぎたのか、そもそもの体力や力が落ちているようだ。

今わたしはりんごを切っている。先日鱗滝さんがお見舞い品として持ってきてくれた。

寛三郎さんとわたしの鎹鴉にも食べるかな。

ちなみにわたしの鎹鴉の名前は「朝顔」だ。強気だが、心優しい女の子だ。

ゆったりとしている寛三郎さんを優しく引っ張ってくれる。相性がいいようだ。

「A…？」

その時、耳に入ってきたのは、わたしがずっと待ち望んでいた、義勇さんの声だった。

驚いて、義勇さんの方を見ると、目を覚ましている。
嬉しい。信じられない。

『ぎ、ゆうさん。』

涙が流れるのがわかる。

義勇さんはこっちをしっかり見て、安心したように小さく微笑む。
まだ体は動かせないようだ。

義勇さんの手を掴む。

『よかった…。』

「あぁ…」

やっと、日常が戻ってくる…。