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52話(無惨討伐後) ページ4

「服を買いに行かないか?」

『行きたいです。』

思えば、この家ちゃんとした服がない気がする。
隊服だけで足りていたしな…。

「お前、服について知っているか?今はどんな服を着たらいいんだ?」

と、いつになく深妙な顔で言ってきた。

『わから、ないです。』

わたしも訝しげに言う。

((どうしよう…!))




「村田を呼んできた。」

「え、なにどうしたの?」

『あ、あの時はありがとうございました。』

「え、あ、うん。どうも。」

村田さんは困惑した様子だ。
義勇さんなにも言わず連れてきたのかな。

「服を買いに行く。」

「それ、俺いるーー??」

村田さんが大きな声を出す。



結局ついてきてくれた。

「ちょうど怪我が治ったらご飯に誘おうと思ってたしな。」

ありがたい。



そして、村田さんコーディネートのもと、服を無事買うことができた。


「なんか、動きにくいな…。」

『雰囲気変わりますね。』

「2人とも似合ってんじゃん。」

義勇さんは嬉しそうに服を見ながら、くるくる回っている。

「お礼に飯は奢らせてくれ。」

『じゃあわたしはデザートご馳走します。』

「2人とも俺より出世してるもんな…。」

少し落ち込んだ様子だ。

「もう鬼殺隊は解体された。階級は関係ない。」

『はい。なんなら今わたしたち、無職ですし。』

「え、まだ決まってないの?」

驚いた様子だ。
義勇さんはずっと鬼狩りとして生きてきたし、わたしは小さい時から村の人たちにこき使われる生活しかしてこなかった。

「まあ、活躍した分、多く金もらってるだろ。大丈夫だろ!」

「うむ。じゃあご飯にするか。」


そうしてわたしたちは楽しくご飯を食べました。

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作者名: | 作成日時:2022年3月13日 15時

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