74話(無惨討伐後) ページ26
今、わたしは義勇さんと炭治郎くんたちの家に向かっている。
炭治郎くんたちの家は山にあるらしい。自然が豊かで楽しい。
「ちょうどこの辺りで炭治郎たちと出会った。あの時は雪がつもっていたな。」
たくさん積もるのだろうか。雪遊びしてみたいな。
『雪が降ったらみんなで雪遊びしたいですね。』
「そうだな。まだまだ先の話だな。」
『楽しみですね。』
今は春だから虫も鳥も沢山いる。お花も咲いている。夏になったら虫取りもしてみたい。秋は紅葉をみたい。
『やりたいこと沢山あります。』
「そうだな。」
周りの景色を2人で楽しみながら山道を歩く。
「荷物持たせてしまって悪いな。重くないか?」
『大丈夫です。』
そう言って荷物を振り回す。よく手紙を書いてくれる炭治郎くんたちへのお礼だ。おまんじゅうと金平糖を持ってきた。
義勇さんが持ってしまったら、手が塞がってしまうので危ない。
義勇さんは以前はあまり人に頼ることをしてこなかったけど、最近は素直に頼ってくれるようになった。
「そろそろ着くぞ。」
家が見えてきた。あれが炭治郎くんたちの家か。
トントンと戸を叩く。
「冨岡義勇だ。」
バタバタと大きな音を立てて誰かが来るのがわかる。
「おぉー!!半々羽織じゃねーか!よく来たな!白髪女もいるじゃねーか!!」
そんな認識の仕方されてたのか。
『杜若Aです。こっちが冨岡義勇です。』
覚えてくれるだろうか。
「柿と牛乳だな!」
ダメそうだ。
「伊之助ー?誰が来たの?」
その声とともに善逸くんが顔を出す。
「あ!Aちゃんと水柱さんじゃん!」
「冨岡義勇だ。もう鬼殺隊は解散した。水柱ではない。」
2人が挨拶を交わす。
「2人とも!そこで立ち話じゃなくてちゃんと家に入れてあげないと!」
禰󠄀豆子ちゃんが出てきた。しっかりしている子だ。
『ありがとう。』
そう言ってわたしたちは家に上がらせてもらう。
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作者名:咲 | 作成日時:2022年3月13日 15時