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70話(キメツ学園) ページ22

続きー


「何だお前らも補習か。」

そこには村田さんがいた。

村田さんが補習なんて意外だ。
どうやら体調が悪かったらしい。

「俺1人じゃなくてよかっ…。」

村田さんはホッとしたようにそう言いかけると、急にハッとしたように叫ぶ。

「伊之助は!?あいつが赤点まぬがれたというのか!?」

「んなわけないでしょ。ひとケタ取ってましたよ。」

伊之助くんは、天ぷらのために補習は受けないと言い張って帰ったようだ。

「相手はあの不死川先生だぞ。サボるなんて…!」

「ですよね…。」

不死川先生は怒ると怖い。サボったらなにされるか…。

「何かの間違いで胡蝶先生が来てくれたりしないかなぁ…。」

「いいなーそれ。」

2人の顔がとろける。確かに胡蝶先生は優しいから嬉しいなぁ。

でもそんなわけもなく…


「おう揃ってやがるなァ。俺の授業で赤点なんか取りやがった多馬鹿野郎共がァア。」

凄い形相の不死川先生と、縄でぐるぐるまきに拘束されている伊之助くんが入ってきた。
サボりは失敗したようだ。可哀想に…。


「立て!!1分以内に体操着に着替えて校庭に集合だァ!!!」



1分後…。

なんで外にいるのだろうか。

「それでは補習授業を始める。プリントを解け。400枚終わらせた者から今日は帰ってよし!」

400枚のプリントは結構重い。

村田さんはプリントを解くだけと聞いてホッとしている。
善逸くんは何かを察して先生に質問をしようとした。

「はいよーーいドン!!!」

凄い迫力で不死川先生が叫ぶ。

「先生!?」

「何やってんだとっとと走れェ!!!」

村田さんが蹴飛ばされる。痛そう。

「プリントは走りながら解くんだよ!!」

そんな無茶苦茶な…。書きにくいし、絶対解きにくいと思う。

2人はなんとか抗議しようと反論している。

「別に机ごと走ったっていいんだぜ。」

先生の視線の先には、机に縛り付けられた伊之助くんがいた。
あのまま走るなんて無茶だろう…。


「筋肉だ!!!筋肉に数式を叩き込め!!!」

なにを言ってるんだこの人…。なんで数学教師をしてるんだ?体育教師の方が向いてそう。

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作者名: | 作成日時:2022年3月13日 15時

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