【鬼滅の刃】鬼と人間の子【冨岡義勇】番外編 (ページ19)

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67話（キメツ学園）ページ19

「廊下は走んなやァ！！」

全くのその通りである。
その怒鳴り声を聞いて、前にいた4人が振り返る。

「あれ、Aどうした？」

『お弁当忘れてたので。』

そう言って冨岡先生にお弁当を渡す。

「あぁ…！すまない。」

不死川先生が冨岡先生に話しかける。

「てめェのガキすっ転びそうになってたぞ。ちゃんと気をつけろやァ。」

「そうだったのか。すまないな。」

不死川先生が冨岡先生の気を引いているうちに、校則違反三人衆は教室に逃げていった。
そろそろ授業が始まる時間になってしまう。

わたしは教室へと向かった。

「A、おはよう。」

カナヲちゃんが挨拶をしてくれる。

『おはよう。』

「A、ちょっとここ座って。」

言われた通りに座る。

何をするのかと思ったら、カナヲちゃんはわたしの髪を整えてくれた。

「今日は珍しく髪が乱れてるね。何かしてきたの？」

『朝、冨岡先生を追いかけて走ってたからかな。』

「A、校則違反でもしたの？」

『わたしはしてないよ！』

少し焦ってそう言うと、カナヲちゃんは笑った。

「そうだね。えらいえらい。」

そう言って頭を撫でてくれる。褒められて悪い気はしない。

なんやかんやで、そうしてわたしの学校生活が始まる。