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62話(鬼殺隊時代) ページ14

今日は2月23日、わたしは蝶屋敷を訪れていた。
血を調べてみたいとのことで、たまに胡蝶さんに呼ばれるのだ。


用も終わり、帰ろうと思い廊下を歩いてると、栗花落さんとぶつかってしまった。

「あ、ごめんなさい。」

『いえ、わたしこそ。』

なにか考え事をしているようだ。少し気になる。

『なにかお悩みでもあるのですか?』

「実は、もうすぐ師範の誕生日なのに、贈り物が決まらなくて…。」

なるほど、胡蝶さんへの贈り物か…。

栗花落さんはもじもじしながら

「もしこの後時間あったら、買い物について来てくれない?」

と言った。

『いいですよ。』

同い年の子とお買い物…!こういうのやってみたかった!



「あ、カナヲちゃん!Aちゃん!」

声の方を向くと、善逸くんがにこにこしながらやってくる。

「なにしてるのー?」

「今から、師範への贈り物を一緒に買いに行こうと…。」

善逸くんにさっきまでのことを話す。

「えー!!俺も行きたい!行きたい!女性へのプレゼントなら何回もしたことあるから任せてよ!」

それは心強い。

「じゃあお願い。」




そうして3人で町へ出かけることになった。

「胡蝶さんかぁー、何が欲しいんだろ?」

と、善逸くんが言う。

一緒に選ぶとは言ったが、わたしは胡蝶さんについて詳しくない。どうしようか。

「あ!この香り袋とかどう?いい匂いだよ!」

「でも、師範はいつもいい匂いしてる。」

「確かに!」


また町を物色する。

『この本面白そうです。』

「でもプレゼントに本って固くない?」

『確かに。』


しばらく同じようなやり取りが続く。


「うーん…。難しいな。」

やっぱり難題のようだ。


一つのお店の前で栗花落さんが足を止める。

視線の先には綺麗なくしがある。

『綺麗なくしですね。』

「くしか!いいじゃん!」

栗花落さんは嬉しそうな顔をして、頷いた。
そしてお会計をしにいった。

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作者名: | 作成日時:2022年3月13日 15時

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