【鬼滅の刃】鬼と人間の子【冨岡義勇】 (ページ9)

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8話ページ9

「ごちそうさまでした。」
『ごちそうさまでした。』

久しぶりのご飯はとてもおいしかった。

「少し来い。」

義勇さんに呼ばれた。どうしたのだろう。

『どうしました？』

「傷の手当てをしよう。」

『あぁ…！でも大丈夫ですよ。すぐ治ります。』

「だとしても、しておいた方がいいだろう。」

優しい人だな、と思った。

『…ありがとうございます。』

傷の手当てをして義勇さんは満足そうだ。

「よし…！」

『ありがとうございました。』

義勇さんが少し笑った。それを見て、わたしも嬉しくなった。

「後ろを向け。」

『？はい。』

後ろを向いて何をするんだろう。

髪になにかされている。

とかしてもらっているのか。

懐かしい。

優しい手つきだ。

嬉しいな。

忘れかけていた母の愛を思い出せる、そんな優しさが感じられた。

「できた。さらさらになったな。」

嬉しそうな顔をしている。いい人だなぁ。

『ありがとうございます。』

自然と笑顔になる。それを見て、義勇さんも嬉しそうだ。

この人はきっといい人間だ。父や母のような、優しい人。村の人たちとは違う、信用できる人間。

『これから、よろしくお願いします。』

「あぁ。」