7話 ページ8
「ここが家だ。」
義勇さんの家についた。道中、鬼殺隊について教えてもらった。義勇さんは柱という強い人らしい。たぶん、すごい人なのだろう。
「飯の前に風呂に入ってこい。飯は鮭大根でいいか?」
『はい。ありがとうございます。』
義勇さんに渡された服を持ってお風呂場に向かった。改めて自分の体を見ると、泥がついてたり、怪我をしていたり、ぼろぼろだ。長い髪もずいぶんぐしゃぐしゃになっている。
昔のようにお母さんに髪をとかしてもらいたいな…
久しぶりにゆっくり入るお風呂は気持ちよかった。
お風呂から出ると、部屋からいい匂いがする。ご飯ができたのだろう。手伝ったほうがよかったかな。
「出たか。食べるか。」
わたしは頷いた。
久しぶりにまともにご飯を食べれる。お腹がすいていた。とても嬉しい。
食卓には、鮭大根とお米、味噌汁が並んでいた。
義勇さんの前に座る。
『いただきます…!』
「いただきます。」
おいしい。すごくおいしい。暖かい。目がじんわりと暖かくなるのを感じる。
『うぅ…おいしい、です…。すごい…おいしい…!』
「ど、どうした?口に合わなかったか?」
義勇さんが慌てて聞いてくる。
『ちがっ…久しぶりで…!』
「…そうか。たくさん食べろ。」
義勇さんは安心したような、どこか悲しいような顔をしていた。
ご飯はすぐに食べ終わった。
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:咲 | 作成日時:2022年3月6日 21時