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5話 ページ6
「鬼殺隊に入ってくれないかな？」
お館様はそう言った。鬼殺隊とは鬼を殺す組織なのだろうか。わたしは助かったのか。
「鬼殺隊は鬼を狩ることを目的として作られた組織だよ。君が鬼を殺したいと思ってるかわからないけど、入ってくれると嬉しい。」
父と母はわたしに、人間として生きてほしいと言った。だから鬼を殺したっていい。鬼は好きじゃない。父を苦しめた。人間も好きじゃない。母を殺した。奴らは残酷だ。
でも、鬼と人間どちらかを取るなら、わたしは父と母の望んだ人間として生きたい。そのためなら、鬼を狩ろう。父のような人を減らしたい。
『入ります…入らせてください。』
「そうか。ありがとう。」
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作者名：咲 | 作成日時：2022年3月6日 21時
