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42話 ページ43
「遅れてすまない。」
岩柱さんと風柱さんが来た。
状況が少し良くなった気がする。
恋柱さんに大幅に攻撃が当たる。
蛇柱さんが安全な場所に運んでくれているようだ。
みんなの疲弊が激しい。わたしもだ。
義勇さんが刀から手を離してしまった。
攻撃がくる。
ダメだ。当たったらダメだ。
義勇さんの前に出る。
途端にわたしの体は宙をまう。
「A！！」
ごめんなさい。義勇さん、気にしないで
「ボケッとすんじゃァねぇ！！ブチ殺すぞォォ！！」
わたしはどこかの壁にぶつかったようだ。痛い。
もうやめて。もう戦わないで欲しい。これ以上は本当に死んでしまう。行かないで。
必死に戦ってる中、こんなこと思ってしまうなんて申し訳ないが、もう辛いんだ。
傷ついてるところを見たくない。痛い思いをして欲しくない。
義勇さんが刀に手を伸ばす。
少しあどけない顔をしている。
義勇さんが刀を再び握る。
覚悟を刀と共に入れ直した顔をしている。
わたしの刀だ。
そうだ。戦わないと。義勇さんになにかあったとき、なにもできないなんて、許せない。
動かない、体が、動かない。すごく痛い。
動け動け動け
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作者名：咲 | 作成日時：2022年3月6日 21時
