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35話 ページ36

「Aさんの刀身は白なんですね!僕は黒なんで真逆ですね!」

そう言って、刀を見せてくれる。黒もかっこいいな。

「義勇さんは青でしたっけ?」

「あぁ。」

義勇さんも刀を見せてくれる。
静かな青だ。水柱として相応しい色をしている。

「どれも綺麗ですね!」

「あぁ。」

こんな何気ない会話がずっと続けばいいのになぁ。


「炭治郎、そろそろ稽古を始めるか。」

「そうですね!よろしくお願いします。」

「Aはもう少し日が落ちてからにしよう。」

『わかりました。』


そうして、2人の稽古を眺める。

これは嵐の前の静けさ。近いうちに大きな戦いがある。生き残れる保証はない。

それでも戦わなければならないのだ。
大切な人をもう失わないために。
こんな思いをする人をもう出さないために。

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作者名: | 作成日時:2022年3月6日 21時

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