【鬼滅の刃】鬼と人間の子【冨岡義勇】 (ページ34)

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33話ページ34

次の日、いつものように歩いていると、急に義勇さんが止まった。

「俺は、最終選抜を突破していない。」

最終選抜で、友達に助けられたようだ。
自分が生き残るべきではなかったなんて、思わないで欲しい。

『そんなこと、言わないでくださいよ。わたしは義勇さんがいなかったら、たぶん死んでいたでしょう。わたしは義勇さんが生きてくれていたから、救われたんです。義勇さんだったから…。』

涙が出てくる。

「義勇さんは錆兎から託されたものを繋いでいかないんですか？」

義勇さんは頬に手を当てている。黙ってしまった。

炭治郎くんも何か考えている。

義勇さんは何かを決めたように振り返り、言った。

「遅れてしまったが、俺も柱稽古に」

「義勇さんざるそば早食い勝負しませんか？」

なんで？

義勇さんも困惑した顔をしている。

「わ、わかった。」

やるんだ！

「A、ありがとう。」

そう言ってわたしの涙を拭ってくれる。ありがたいけど、ちょっと痛い。

「炭治郎も、ありがとう。」

「？いえいえ、負けませんからね！」

「あぁ。」

蕎麦屋さんについた。

「Aさんもしますか？」

『わたしは大丈夫…』

「そうですか。」

なんで早食い勝負するんだろう。

そばがきて、始めの合図をする。

『始め。』

すごいスピードで2人ともそばを啜っている。

なんでそばの早食いしてるんだろう。

そして、義勇さんは柱稽古に加わった。