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32話 ページ33

数日後ー

禰豆子さんが太陽を克服した。ちょっとだけど、言葉も話してくれる。

そして、鬼が出なくなった。
その間柱たちによる鍛錬をしている。
義勇さんは参加していないようだ。
いつもより元気がないようだ。ずっと座っている。


その時、外に鎹鴉がいることに気づいた。手紙のようなものがついている。

その鴉はこちらを見ている。

鴉の元へ行き、手紙を受け取る。

炭治郎くんからだ。
一緒に義勇さんを説得して欲しいとお館様から言われた、という内容だった。今日来る予定らしい。
とりあえず外で待っていようか。







「あっ、Aさーん!」

炭治郎くんが、手を振りながらこちらに来る。

そして家の戸をたたきながら、

「義勇さーん!竈門炭治郎です!」

返事がない。

「入りますね!」

入りますね?入っちゃうのか。
わたしも後ろに続く。


炭治郎くんの隣に座り、義勇さんと話す。

なにやら、自分は水柱じゃない、とのことだ。



その日から炭治郎くんのごり押しが始まった。

わたしはとりあえず後ろをついて行った。


「うーん。全然話してくれませんね。」


悪意がないのが、恐ろしい子だなと思った。
義勇さんも義勇さんであそこまでされて、まだ粘るのか。


その夜、義勇さんの部屋に行った。

戸を叩いて、襖の前で話す。

『義勇さん、起きてますか?』

返事がない。

『いつまでこのやりとりを続けるつもりですか?』

今まで、嫌われるのが怖くて何も聞いてこなかった。でも、炭治郎くんを見て、勇気が出た。

『わたしたちに相談して変わることではないかもしれませんが、少しは頼って欲しいです。…では失礼します。』

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作者名: | 作成日時:2022年3月6日 21時

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