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3話 ページ4
『わたしは鬼と人間の子です。』
冨岡さんはかなり困惑した様子だ。
わたしはこの人に殺されるのだろうか。
それとも人として助けられるのだろうか。
「お前は鬼として人を襲ったことがあるのか?」
『ないです。わたしは人を食べなくても生きれます。』
わたしは人を食べなくても生きられる。父と違って…。
「俺の一存では決められん。」
「お館様のところに連れて行く。」
義勇さんはそういった。お館様とは誰のことだろう。わたしは助かったのか?
ひとまず、わたしが今どうこう考えても仕方がない。
ついていこう。この村にとどまる理由などもうないのだから。お館様という人に会って、そこで殺されても構わない。差別して人を殺すような、愚かな人間は嫌いだし、殺してやりたい。もともと人間なのに、人を食べないと生きていけないなんて、残酷な縛りのある愚かな鬼も嫌いだ。
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作者名:咲 | 作成日時:2022年3月6日 21時