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19話 ページ20

『義勇さんは、わたしが憎くないのですか？』



「なんでだ？」

『わたしが鬼の子だから、です。』

「だとしても、お前は人間の子でもある。そして、お前は人間として生きようとしている。」

『鬼が憎いのですよね？』

「鬼は憎い。でも、お前は憎くない。それはお前も同じだろう。お前も人間のことが憎いはずだ。」



「俺はお前がいて、良かったと思う。1人は寂しいからな。」


そうか。少しは役に立てていたのか。


義勇さんが頭を撫でてくれる。お父さんみたいだ。あたたかくて、優しい。



そのままわたしは眠りに落ちた。






「おやすみ。」

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作者名：咲 | 作成日時：2022年3月6日 21時

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