17話 ページ18
次の日、起きて薬を飲んで、そうしたらもう暇だ。
また今日も叫び声が聞こえる。
元気だなと思っていると、だんだん叫び声が近づいてくる。
「うわぁぁぁ!!薬やだぁぁああ!!」
そう叫びながら、金髪の男の子が部屋に入ってくる。
隠れているのだろうか。
元気そうでよかった。
「うぅぅぅ…。てっぁぁぁあ!!人がいるううう!!ごめんなさい、ごめんなさい!勝手に入って!」
『大丈夫ですよ。』
「あ!あなた、山で俺を助けてくれた人ですよね!あの時は本当!ありがとうござました!お陰で助かりましたぁぁ…。」
鬼を倒したのは彼なのに、こんなにお礼をいってくれるなんていい人だな。
『いえ、こちらこそ助かりました。』
「え、俺何かしましたっけ?」
『え?あの時…』
そう言いかけた時、女の子の声が部屋に響き渡った。
「いました!!見つけましたよ!!」
「あぁ!?!?やばいどうしよう。」
「どうしようもこうもありません!早く飲んでください!治らなくても知りませんよ?」
「それもやだぁぁあ!!」
薬が嫌いなのかな。
しばらくそのやりとりを繰り返して、観念したように男の子は薬を飲んだ。
「ごめんなさい。Aさん。うるさくしてしまって…。」
『大丈夫ですよ。』
少し騒がしいのも楽しいと思った。
「Aさんっていうんですね!俺は我妻善逸です!よろしくお願いします!」
『杜若Aです。よろしくお願いします。』
そう言った後、我妻さんは神崎さんに引っ張られて帰って行った。
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作者名:咲 | 作成日時:2022年3月6日 21時