15話 ページ16
男の子について行き、外へ出た。
男の子はこちらを睨みながら言う。
「あ、あなたは、鬼ですか…?」
そういうことか。
「あなたからは、鬼の匂いがします。」
匂いでわかるのか。鼻がいいのかな。
「でも、人間の匂いもする…。あなたは鬼なんですか?それとも…。」
『わたしの父は鬼です。わたしの母は人間です。』
『あなたはわたしを鬼として殺しますか?』
嫌なことを聞いてしまった。この子は刀を持っていない。怪我もしている。わたしを殺そうとしても、多分できないだろう。
「殺しません。あなたが鬼殺隊にいるということは、人間側にいるのですよね。」
驚いた。鬼殺隊の人は鬼を憎んでる人が多いから、すぐに襲いかかってくると思った。
「あなたからは優しい匂いがします。人を襲うようなこともしてないのですよね?」
『はい。』
「なら殺す理由などありません。」
「あなたは、鬼を恨んでいるのですか?」
『わたしは、鬼は好きではありません。でも鬼にもいい人がいると思うし、苦しんで欲しいとも思ってません。人間も同じです。』
「そうですか。実は、僕の妹は鬼にされてしまって、今は一緒に行動しているんです。もしよかったら、仲良くしてあげてください。いい子です。」
『わたしでよければ。』
「ありがとうございます!あ、名前を言ってませんでしたね。僕は竈門炭治郎です。」
『わたしは杜若Aです。』
「これから、一緒に入院するもの同士、よろしくお願いします!」
『こちらこそ。』
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作者名:咲 | 作成日時:2022年3月6日 21時