14話 ページ15
胡蝶さんに検査されて、しばらく入院ということになった。
「じゃあ、俺はもう行く。」
『はい。お気をつけて。』
義勇さんは任務に行ってしまった。暇だなあ。
その時、屋敷にすごい叫び声が響き渡った。
なにがあったんだ?わたしはその声のところに行ってみることにした。
「薬やだーー!!いやだーー!!」
そこには、山で鬼を倒した金髪の男の子がいた。そして、ツインテールの女の子、赤っぽい黒髪の男の子、猪の頭を被った男の子がいた。
赤っぽい黒髪の男の子がこちらに気付いて、申し訳なさそうな顔をしている。
「ごめんなさい。うるさかったですよね。」
『何かあったのですか?』
「善逸が薬を嫌がって…いつものことですので、お気になさらず。」
丁寧な子だなと思った。
その男の子がこちらに近づいてくると、急にその子の表情が強張った。
鼻を抑えてなにか考え事をしている。
わたしを見る目が少し変わったような気がする。
「あ、あの…少しいいですか?」
なにか怯えるような声色でわたしに言ってきた。
わたしは頷く。
その子について行った。
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作者名:咲 | 作成日時:2022年3月6日 21時