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人違い、マジでごめんなさい卍 ページ12

「ん…?」


目をこすりながら寝返りを打ったのは、さとみくんじゃなくて、ころんさんだった。

焦る。めちゃめちゃ焦る。
具体的に言うと、痴漢の腕を掴んだと思ったら大根だったときぐらい焦る。

多分、さとみくんの部屋、逆隣だったんだろうな。
2択で外すなんて、運がない。

「違うよぉ…それ…入れ歯せんじょーざい……だめ…」
ころんさんは寝ぼけているようだ。
てかどんな夢見てるんですか。入れ歯洗浄剤て。

とりあえ、ばれないうちに部屋からでよう。




「にゃぁ〜」
またしても猫の鳴き声。
そしてがりがりとドアを引っかく音。

このドアの向こうに、化け猫がいる。
無理。出れない。


あわあわとしていると、ころんさんがむくりと起き上がった。
「あ、?なんでお前いんのぉ…?」
つか、今何時?

そう言われて時計を確認すると、2時半。

寝起きでぼんやりしているころんさんに事情を説明する。

「あの、少しだけいてもいいですか…?」
遠慮がちに聞いてみると、OKの返事をしてくれた。

眠たげなころんさんはがばっと布団をめくった。

「…、寒いでしょ。布団入んなよ」
そう言って私の腕を掴んだ。

「いや、床で大丈夫です!」

「僕、眠いんだからはやくしてよ。」

「ホントに大丈夫なんで!」

「そんなドアの近くにいて、お化け来たら一瞬でやられるよ。」
早く寝たいからなのだろうか、ころんさんは私の恐怖心を煽るようなこと言ってくる。

グッとつかまれた腕をひかれ、布団の中へと入れられる。
がっちりと私の腰に腕をまわして、ころんさんは寝息をたてはじめた。
化け猫がいなくなったら、出ていこうと思っていたのに。
そんなにしっかりつかまれると、身動き取れません。

私は出来るだけ、体を小さく丸めてキュッと目をつぶった。
心臓はドキドキしっぱなしで、顔が熱い。
お化けのことは頭から離れない。

そんな状況で眠れてしまったのは、きっところんさんに安心していたから。







そして。

「ころん先生、Aちゃんになにやってるんですかああああああ!?」


翌朝、私ところんさんはるぅとくんの大絶叫で目を覚ました。

おはおは大騒ぎ→←おやすみなさい。おばけ怖い。



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(・ω・三・ω・)フンフン(プロフ) - あれ?終わっちゃった? (2020年2月29日 19時) (レス) id: 1eed865d70 (このIDを非表示/違反報告)
- これって完結しちゃったんですか? (2019年4月17日 18時) (レス) id: 68d4b88e6d (このIDを非表示/違反報告)
ちゃにぽん(プロフ) - あろんさん» 了解です!リクエストありがとうございます! (2019年3月12日 20時) (レス) id: ea06f6d734 (このIDを非表示/違反報告)
あろん - 面白いです!リク良いですか?ころんくんが、主にお酒飲ませて、2人でイチャイチャしてほしいです!! (2019年2月25日 11時) (レス) id: a27ddc237a (このIDを非表示/違反報告)
ちゃにぽん(プロフ) - いちさん» リクエストありがとうございます!書かせていただきます! (2019年1月29日 20時) (レス) id: ea06f6d734 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃにぽん | 作成日時:2018年10月30日 16時

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