【あんスタ】幼馴染はいつも噂をされている part2

報告 ページ4

朝。


「A！おはよう！！」


「だからっ、うるさいっつーの！！」


千秋が毎朝叫ばないように、最近は私が千秋を待ち伏せしているというのに、全く効果はなかった。結果、こいつはどうやっても叫ぶ。


ご近所さんは、「相変わらず仲がいいのね〜」と微笑ましそうに見ているが、冗談じゃない。恥ずかしいったらありゃしない。


「あ、そうだ。田舎のお祖母ちゃんが体調崩したから、しばらく家を空けるの。だから朝も一人で学校行ってね」


「む、そうか。それは大変だったな」


…え、なに、それだけ？


期待した私が馬鹿だった。……何を、って？


だ、だから、その。寂しいとか、そういう…。


「正直、お前がいないと寂しいがな。まあ仕方のない事だろう」


まさか、こんなにあっさりと言われるとは…。


「それ、ホントに思ってんの？」


「何を言う！ホントだ！あ、そうだ抱きしめてやろうか？ほら、離れていても寂しくないように☆」


「暑いからいや」


「暑くなかったらいいのか？」


「……うん」


「…え」


…なにその顔だっさ。


「お顔が真っ赤ですがお熱でもあるんですかね〜？」


「ばっ、違う！お前がそんな事恥ずかし気もなく言うから！！」


「自ら地雷を踏んだのは千秋だと思うよ？人のせいにするんだ？」


「そうではない！が！」


こんなに慌てふためく千秋は、もしかしたら初めてかもしれない。


いつもは振り回されてばっかりだったけど…。


これはこれで、面白いかな♪

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