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声が聞こえた瞬間、電気の明かりがつき声の方を向くとそこには被り物をした少年が立っていた
その姿を見て2人は少年ーーエディを睨む
「……あぁ?」
「やぁザック!そしてA!」
エディは明るく二人の名前を言うと、ザックの方を見て怪訝そうな表情で話しかける
「せっかく君のお墓まで用意してやったのに、自分の墓さえ壊すなんてどうかしてるよ」
「それにしちゃぁ、俺の墓はかなりお粗末じゃねぇかーーなぁ!?」
ザックは言葉の終りと同時にエディに切りかかったが、電気が消えガキン!という音が響いた
明かりがつくと、エディはそこにおらず横にあるパイプの上にいた
ザックはちっ、と舌打ちをしてエディを見る
「ごめんね!君の分は急だったから
ーーその墓穴も掘りかけなんだよ」
クスクスと笑うエディ
「でも墓石はそのままでいいよね。君にはぴったりだーーあ!でも、Aのはちゃんと作り直すからね」
「……先にお前の墓を作ってやろうか?」
ザックはニヤリと笑いながら再びエディを攻撃する
しかし、先程のように避けられる
「ーーそれに、君よりあの子とAのお墓を早く作りたいんだよ?
ボクね………あの子に一目惚れなんだ」
エディはうっとりしながら言うと思ったら、直ぐに期限が悪そうな声で今日までのことを話し始めた
Aは不愉快な気分だった
多分ザックもそうであろうと、顔を見れば一目瞭然だった
「ーーでもね!あの子の理想の墓を作ってあげたいんだ!たぶんね、年も近いと思うし………、何より彼女の気持ちも分かってあげられる!」
「……レイの、気持ち?」
エディの言葉にAは顔をしかめる
「そうさ!想い想われ、両思い……!一方的なグチャグチャ死体よりもずっとーー」
「お前にレイの何が分かるんだよ…!」
エディの言葉に被せてAは声を上げた
その時の表情は怒りに満ち溢れていた
「さっきからペラペラと…勝手なことを!レイは俺が殺させない、絶対に!!」
「あーあ、残念。Aは記憶全部思い出してないんだね」
「え……」
Aは少し驚いた顔をした
それを見てエディはクスクスと笑う
「いいものあげるよ」
と、後ろからエディは何かを取り出した
それは……
ーーチリン…
「ーーぁ……」
目を見開いた
エディが持っていたのは
ーー鈴の付いた、日本刀
ーーそれは、Aが人を殺していた時のものだった
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黒リンゴ - お、面白いぃぃ! サクヤ様貴方は神ですかぁぁぁぁ((殴 煩いですね。 すみません!続き待ってます!! (2016年11月26日 15時) (レス) id: 7688b32a06 (このIDを非表示/違反報告)
フラン - 続きを・・続きを恵んでください (2015年11月26日 18時) (レス) id: b29f2ef4df (このIDを非表示/違反報告)
サクヤ(プロフ) - 進化★さん» ありがとうございます(*^_^*)Ep.2の方も更新中なので、そちらもよろしくですm(__)m (2015年10月31日 17時) (レス) id: 6a94c13df9 (このIDを非表示/違反報告)
進化★ - マジでメチャクチャ萌えました(><)特に、ザックが抱きしめてくれる所とかは、鼻からケチャップが… (2015年10月31日 17時) (レス) id: a2fedb4541 (このIDを非表示/違反報告)
殺戮の天使最高 - うわぁあああ、メッチャクチャ萌えました( ´:ω:` )2話配信されて全部見て泣いてた気持ちが少し楽になりました(´;ω;`)素晴らしい作品過ぎて評価の☆無限大につけたいぐらいです… (2015年10月13日 1時) (レス) id: d1320c0929 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サクヤ | 作成日時:2015年9月9日 20時