【殺戮の天使】〜少女と殺人鬼、そして・・・〜

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「――ここ、私の知ってる病院じゃない」

「そうなの？じゃ、ここは何なんだろう」

二人は廊下を歩いていると、壁に文章が書かれているのを見つけた

”君が一体誰で、何者なのか”

”自身で、確かめてみるべきである”

”本来の姿か、望む姿か”

”天使か、生贄か”

”己を知れば門は開かれる”


「･･･？」

「天使？生贄？？どういうこと」

「そこの部屋に入ってみよう」

「あ！レイ！！」


レイが部屋に入っていくのを女は慌てて追いかける

入った部屋は、真ん中にコンピュータが置いてある、また殺風景なところだった

「ここにも、監視カメラがある。居心地が悪い･･･」

「･･･あれ、ガラスかな？」

レイがガラス窓のところに行くと、女もそれについていき窓を調べる

「んーガラスというよりも、鏡みたい。映らないけど」

「あ、ここだけ映るよ」

レイが真ん中の鏡に立っていると、いきなりコンピュータの電源が入る音が聞こえた

「え、なんで」

「見てみよう」

コンピュータに近づいてみると音声が出ていたが、よくわからないものを言っていたが、
質問に答えてくださいと音声がでてきた

”あなた達の名前は？”

「レイ、レイチェル・ガードナー」

「え、と･･･分からない」

”名前は？”

どうやら、わからないと言うのは駄目らしい

「うーん･･･どうしようか――っ！？」


ズキン、と頭が痛み出し女は頭を抱えて座り込んでしまった。
レイが何か声をかけているが、聞こえていないようだ。

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