【殺戮の天使】〜少女と殺人鬼、そして・・・〜

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エレベーター管理室でエレベーターのスイッチらしきものを押すと、扉が開く音がした
そこを後にし早速エレベーターのところに行こうと外に出ようとドアノブに手をかけた


「！開かない…！？」


その時、金属音が聞こえた

まさか…

二人はもうひとつのドアからでて、キッチンらしきところでまた音が聞こえた


「レイ、あいつが外にいるかもしれないから気をつけて行こう」

「…うん」


意を決して、外へ出ると−−



「ヒャハハハ！！！やっと見つけたあ！！！」

上の方から声が聞こえ、Aはすぐにレイを抱いてドアから離れた
ドアの前に上から降りてきた奴がドアの鍵を閉め、大鎌を構えた


「これで逃げ道はねえぞ！！最初からこうすればよかったんだ！もう待ってやんねえよ！！！」


「レイ！逃げて！！！」

「…A！」


Aがレイを逃がそうと奴から目を逸らした、その瞬間



ザシュ−−



「まず、一人目え！！！」


「−−…アア」



Aの身体が地面に倒れると、彼女の白いニットワンピースが赤く染まっていく
この空間だけ独特な鉄の匂いが漂う


「さあ！次はてめえだ！！！」


レイは後ずさりながら、奴と奴に斬られたAを交互に見てから、グッと唇を噛み締めてダッとその場から走りだした。その後を奴が追いかけていく



−−そう、逃げて


−−生き延びて



Aは薄い意識の中、レイの無事を祈った


−−ここで死ぬのか



−−アア…まだ、記憶取り戻してないのに



−−でも、レイが…無事なら…







−−−ソレデイイノ？−−−




ドクン




−−−マダヤルベキコトガ−−−




ドクン




−−−アナタハ"マモラナキャ"−−−




ドクン




−−−ソレガアナタノ"ツグナイ"−−−





ドクン！！！







「−−そうだ…私は…まだ…






"約束を果たしていない"」

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