【殺戮の天使】〜少女と殺人鬼、そして・・・〜

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レイチェルside

図面の解読をしていると、カチッという音が扉の方から聞こえた

「ーーあっちで解けたのかな」

解いてある最中にすごい音がしてたけど、何をしてたのかな

「…取り替えず行ってみよう」

扉を開けると真っ暗で、さっき見つけたライトをつける

進んでいる途中、子供の声が聞こえた
今は気にせず進もう

「…本がいっぱい」

奥はいろんな本がたくさんある部屋だった
テーブルを見てみると、そこには履歴書のファイリングしたものがある

中身を見ると、先ほどの書類で見た人のものもあった

「ーーこれ、ここで死んでいった人のものなのかな」

捲っていると、閉じられてない物が出てきた
それを見ると自分のものが書いてあった

「すごく細かく書いてある…へぇ…」

特に興味はなかったが、次に“アイザック･フォスター”と言う人のがあった

読んでみると、孤児院出身だがその孤児院は違法なところで幼少時から酷い目にあったとわかる

「これ、多分あの人の…」

上半身火傷…だから包帯してたんだ…

「今は逃げる側だけど……何人殺したんだろう」

次を捲ってみる

「ーーこれ、Aの…」

読んでみると、私は目を見開いた

「……え？」


ーA･キサキー

戸籍は日本から○○に変更された
性別女性、年齢は２０歳

彼女は両親とともに移籍したが、幼少時に両親共々他界
原因は何者かによる殺害。詳細は不明


彼女の家系は代々“鬼”の一族であり、○○州に惨殺死体が出没する事件は彼女が犯人であると考えられる…ーー


鬼……？

それに事件の犯人？


「ーーAは…ホントは…」


ーー殺人鬼


「……とりあえず、これを持って戻ろう」


これを見せて、Aが思い出してくれれば

もし、殺人鬼だったのなら



ーー私を、殺してくれるかもしれない


そうして、私は少し期待を持ちながら2人のもとに戻った


レイチェルside、end

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