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それは置いといて、奥の方にレイチェルの姿が見えると、二人は彼女の元に近づく

そこには立派なお墓が二つ並んでおり、レイチェルはそれをじっと見つめていた

「墓を見つめてどうした?」

「…名前が、書いてあるの」

「墓石に名前が書いてあんのは当たり前だろ」

「アンタが常識をいうなんて…!」

「そのくれぇは知ってるわ!!」

ザックが言ったことにAは本当に驚きを隠せずいると、レイチェルはボソッと呟いた

「ーー私と、Aの名前が書かれているの」

「え……」

レイチェルの言葉に反応したAは墓石の方に見やる


ーーレイチェル・ガードナー

ーーA・キサキ


「キ、サキ…?」


ズキ!!


「…っまた」


激しい頭痛がまたAを襲い、しかもその痛みは尋常じゃないほど続け様にきて、思わず蹲る

「A…!?」

「あ?どうしたんだよ」

「あ…っ…いた、い…!!痛い!!!」


ーーあ…もる

ーー……の一族…

ーーわた…て…駄目

ーーキサキ、なのだから


ーーA、約束よ…


「ーーキサキ…やく、そく…っ」

「A!」


Aの身体が傾き地面にぶつかる寸前に、ザックが割り込み受け止める


「あー?どうしたんだコイツ」

“死んだか?”とザックが物騒な事を言うと、倒れた彼女をレイチェルが診ると、ホッと息をついた

「…気絶、しただけ」

「そーかよ。てか、どうすんだよ」

「……あなたがAを見てて」

レイチェルの提案にザックは目を見開いた


「あ!?何で俺が見なきゃならねぇんだ!!」

「…あそこのひび割れ、奥に空間があったの……でも、私ぐらいじゃないと入れないし」

どうやら壁の向こうを探索する気らしい

「…そう言って、逃げるつもりじゃねぇだろうな!」

「私は逃げない……殺されてないもの」

ザックの言葉にズイっとすごい眼力で言い切るレイチェル
それにグッと詰まらせ、諦めたように彼女を見る

「じゃ、早く行けよ……あー後、死んだら“死んだ!”って返事しろよ」

「……死んだら返事できない」

確かに

レイチェルの言葉にイラついたのか“いいから、さっさと行けよ!!”と怒鳴り、彼女は渋々と壁の中に入っていった

と思ったら、いきなり顔を出したレイチェルにザックは肩をビクッとさせた

「…Aに何か、しないでね」

「するか馬鹿ヤロウ////!!!」


.

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黒リンゴ - お、面白いぃぃ! サクヤ様貴方は神ですかぁぁぁぁ((殴 煩いですね。 すみません!続き待ってます!! (2016年11月26日 15時) (レス) id: 7688b32a06 (このIDを非表示/違反報告)
フラン - 続きを・・続きを恵んでください (2015年11月26日 18時) (レス) id: b29f2ef4df (このIDを非表示/違反報告)
サクヤ(プロフ) - 進化★さん» ありがとうございます(*^_^*)Ep.2の方も更新中なので、そちらもよろしくですm(__)m (2015年10月31日 17時) (レス) id: 6a94c13df9 (このIDを非表示/違反報告)
進化★ - マジでメチャクチャ萌えました(><)特に、ザックが抱きしめてくれる所とかは、鼻からケチャップが… (2015年10月31日 17時) (レス) id: a2fedb4541 (このIDを非表示/違反報告)
殺戮の天使最高 - うわぁあああ、メッチャクチャ萌えました( ´:ω:` )2話配信されて全部見て泣いてた気持ちが少し楽になりました(´;ω;`)素晴らしい作品過ぎて評価の☆無限大につけたいぐらいです… (2015年10月13日 1時) (レス) id: d1320c0929 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サクヤ | 作成日時:2015年9月9日 20時

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