結んで、開いて。

探検 ページ10

「あ、神崎ちゃんいた。今大丈夫？」




私のマネージャーさんである、間宮さんだ。


大丈夫ですよ、と返事をすると間宮さんは安堵の表情を浮かべ、本社にいる先輩ライバーさんたちに挨拶してきなよと言った。




「え、例えば誰がいるんですか？」





「くろのわのおふたりとか、夕陽さんとか、たくさんいるよ」




そう聞くと少し間宮さんは考える素振りをしたあと言った。




「なぜそんなに次々と爆弾を落とせるんですか、間宮さん……」




「えー先輩と距離詰めるチャンスだよ。行ってきな？」




にこにこと背中を押してくる間宮さんはきっとドSなんだろう、そんな事を考えつつ渋々と足を進める。




「じゃあ、いつでも連絡してね」




相変わらず飴と鞭を使い分けるのが上手だなぁと、ありがとうございます！と返し長い廊下を進んでいく。





学校よりも広い廊下をひとり歩くのは少し心細くて歩く足も速くなる。









「誰かいないかなぁ……………ﾍﾌﾞｯ！」






一瞬で私の目の前は真っ暗になった。

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