6人の絆

#6 ページ6

藍沢 side









患者をそのままICUへ運んだあと、
白石と医局で口喧嘩になり
苛立ちを覚えたまま足は屋上に向いていた









屋上に行くとやっぱりいた









「戻ってくるなら事前に連絡をくれ」


A『ご、ごめんなさい。』








10年前からあいつはそうだ

落ち込んでいるときはすぐに屋上に駆け込んで、1人で片手に飲み物を持ってやってくる








「…どうした、何かあったか。」

A『……………。』







藤堂が翔北に帰ってきてから違和感なことがある


10年前のあいつはうるさいくらい元気でずっと笑っていた

仕事には一生懸命で、腕はそれほど凄かった





けれど、翔北を去って4年後、

その4年という間に何があったのか俺たちはまだ知らない。


そんなことを思っていたら彼女から口を開いた








A『私……記憶が…過去の記憶が思い出せないんです』









あまりにもその言葉の重さに心に傷がついたように心が痛かった





「記憶喪失か」





そういうと彼女は静かに頷いた






A『目覚めたらイギリスの病院にいて、脳震盪を起こしていたと言われて。』


「頭部CTは撮ったか？」

A『撮りました。特に異常はないと』








記憶喪失の場合、無理に思い出そうとすると本人が戸惑い、精神的にダメージを負ってしまう

そのため、焦らずゆっくり思い出すことが大切








「…ゆっくり思い出していけばいい。」



A『皆さんには過去に一緒に過ごした時間があるようで、その時間が大切なのはわかりますが、思い出せなくて』









彼女は静かに泣き始めた

その姿に何処か美しいと思えてしまった







「無理に思い出さなくていい。無理に思い出そうとすると精神的にも辛くなるだけだ。」



A『……はい。』







この10年間の間には辛いことや楽しいことがたくさんあった

その思い出を藤堂が忘れるはずがない

きっと思い出せるとそう思い、

彼女の頭をそっと撫でた









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やっぱり…藍沢先生…む、難しいです。

これでも頑張りました！！！

キャラ崩壊は……許してくださーい！！



あと、一様言いますが、平日は更新ができるかあやふやです…はい！！

学校の方もあるんでねー……。



そしてhit数を見て思わず驚きましたああ

是非、評価の方もお願いします！

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