表参道高校合唱部！～現れた光～ (ページ4)

今日:35 hit、昨日:0 hit、合計:79,591 hit

3 ページ4

ー放課後ー

初登校にしてようやく1日の授業が終わった

周りを見てみれば、これから部活の人や寄り道をしようとする会話が色んなところで飛び交う

急ぎの用事のある人もいるだろうからみんなが去ってから帰ろうと思い

自分の席で静かに読書をしていた

「…………。」

本の内容はミステリー小説
自分も本の中の主人公と共に事件の状態から想像し推理するために頭を動かす

「……………ん？…わっ！！！」

本の推理に夢中になっていて、
目が疲れたなと思い本から視線を外すと目の前に朝、職員室まで案内してくれた男の子が頬杖をついて私のことを見ていた

私は驚きのあまり床から足を離してしまい、
椅子に座った状態のまま後ろに倒れ………

？「………っあぶねえ、、」

なかった。

男の子が机越しに前のめりになって私が座っている椅子を床に落ちてしまう前に持ってくれていた

？「わりぃわりぃ！そこまで驚かすつもりはなかったんだ！！」

その男の子は私の至近距離で手を合わせて謝っていた

「そこまで謝らなくても、、全然大丈夫です。
それより朝案内してくれた方ですよね？？」

？「うん、そうだけど？」

その男の子は謝るのをやめて目の前でずっと私のことをぼーっと見ていた

「もう2回も助けてもらってしまいましたね…。ありがとうございました。お礼に何かして

快人「嫌！お礼はいい。俺、夏目快人ね！名前覚えるのとタメで話す。それがお礼の代わりでいいから！」

「本当にそんなことでいいんですか？？」

快人「いい！ほら、タメで！」

快人くんという男の子は私に少し怒りながら話してきた

「…わかった。これからタメで話す！」

自分がそういうと怒った顔から笑顔に戻った

快人「それでよし！じゃあ俺、帰るからまた明日」

「うん、じゃあね」

快人くんは私に手を振ってこの教室から出ていった

転校して初日でクラスメイトから声をかけてくれるなんて初めてなことで嬉しく感じていたと共にまだ油断は禁物だという思いが自分の中で葛藤していた

そんなことを考えている間に教室には自分だけいる状態になっており自分も帰ることにした