表参道高校合唱部！～現れた光～ (ページ12)

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真琴「お母さんはなんでお父さんを合唱部に誘ったの？」

真琴母「ハァ…本当よね。どーして誘っちゃったんだろう。あの人が格好ばっかしの丘ヤンキーだったって話したでしょ？」

真琴「うん」

真琴母「学校では誰にも相手されなかったんだけど、
私、生徒会長だったからさ注意しに行ってたのよ。

その当時、代官山高校の男子に言い寄られてたんだけど…何を勘違いしたのか、あの人が急に出て来たの

でもとことん勘違いしていたところがちょっと可愛くてさ

あの日から見守ることを決めたらしくて、毎日のように部活終わるまでずーっと！

部員からもクレームが噴出してそれでお父さんに、気になるなら一緒にどう？って」

真琴「え、そんな理由！？」

真琴母「えへへっ……でもね、歌声聞いたら印象変わった。真面目で誠実、まっすぐ声が出る男だった」

真琴「へー」

真琴母「一緒に歌うだけでその人の本当の姿が見えるんだもん。合唱って面白いなって思ったよ」

〜

あの後も真琴のお母さんとたくさんお話をし、

遅くなる前に私と快人くんは帰ることにした。

快人「香川のお母さん、離婚する前なのに楽しそうに話してたな」

「え？離婚するの！？」

快人「え？知らなかった？？」

「全然何にも知らなかったよ、、。」

快人「香川のお母さんはもう少しで離婚するらしい。復縁させるには、ある楽譜が必要で、その楽譜がうちの高校にあるらしいから来たんだって」

「そうなんだ。だからあんなに合唱部の部員集め頑張ってるんだ」

快人「あいつ凄いよな〜」

「恐れているものとか関係なしに1人で立ち向かってなんでもやっててすごいと思うし、真琴が羨ましいよ」

真っ直ぐ前向きに進んでいる真琴と過去で時間が止まってしまっている自分を比べてしまい自然と顔が下を向いていた、、ら、

グイッと顔が上に向かされたと思えばそのまま頬を挟まれる

快人「まーたそんな深刻な顔」

「ちょっ、、がいどぐん、、いだいれす！！」
(痛いと言われてますよ快人くん by 作者)

快人「ふふっ、、ぶっさいくー」

意外とすぐにパッと手が離れて開放される

「もう、いつか仕返ししてやるからね！！」

快人「とか言いながら嬉しそうだけどね」

「嬉しくないわ！」

快人「やっぱり、いつものAの方が可愛いよ」

「ふ、ふーん！」

そのあと暗いからと家まで送ってくれて、

自分の家の前で快人くんとは別れた