58 ページ9
亜嵐side
こんなに強くはっきりと彼女への好意を表して
いつも彼女を守っている玲於が羨ましく、
なにもできない自分に腹が立った。
隼「あー…なんか、飲む？あら「あげないから」
隼が気を使って話題を変えようとした時、
被せ気味に声を出した。
玲於はおれをまっすぐ見たまま、
玲「なら、ちゃんと見てあげなきゃ。
おれだけじゃない。龍友くんだって隼だって、
はたまた全然知らない人だってAを
好きになるかもしれないんだよ。
早くこの手掴んで2人で歩いてよ」
ごめんと玲於が彼女に謝り手を離し、
隼を連れて先に帰った。
「あ、のね？わたし大丈夫だからさ。
だから今すぐじゃなくていいからその…」
引きつった笑顔で、彼女がゆっくり口を開いた。
彼女にまで気を遣わせて、なにをしてるんだおれは。
彼女の手を引いて会計を済まし外に出た。
亜「A」
「なあにー？」
振り向くと少し顔を赤らめてはにかんだ。
あんまりかわいくて勢いよく手を引き抱き寄せた。
「ん！？なになに！？どしたの！？亜嵐！？」
さらに真っ赤になった彼女が愛しくて
ぎゅっと強く抱きしめた。
亜「…すき」
「へ」
亜「好き。大好き」
抱きしめながら何度も耳元で囁いた。
「…もうずるい。すき」
恥ずかしそうにおれの胸に顔を埋めた。
亜「すぐはなのことなんとかするから…
なんかされたらすぐ電話して。それと」
彼女の上着のポケットにおれの部屋の合鍵を入れた。
亜「いつでも寂しくなったらおいで」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 312人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mi(プロフ) - 初めまして＾＾亜嵐くんファンです。今後の展開が気になります。更新大変だと思いますがゆっくり頑張って下さい (2017年11月25日 7時) (
レス) id: 461976ac85 (このIDを非表示/違反報告)
みこみこ - れおー！やりますねえ。。。 (2017年11月22日 19時) (レス) id: fca2d0f543 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：よしだ。 | 作成日時：2017年11月19日 19時
