63 ページ14
亜嵐side
亜「はな！？」
急いで靴を脱いで部屋に上がると、
ソファに座りぐったりしたはなの姿があった。
は「あ、らん…？」
虚ろな瞳で俺を見つめる。
目の前にしゃがみこみ頭を撫でた。
亜「大丈夫…じゃないか、どうしたの」
は「亜嵐…捨てないで。やだ。そばにいて」
涙目で苦しそうな表情をして、
か細い声で俺の名前を呼ぶ。
亜「捨てるわけじゃないし、
恋人じゃなくたってそばにはいるよ」
頭を撫でて彼女の手を握りながら優しく声をかけた。
だが、彼女は頭を左右に振り涙を流しこういった。
は「そんなの…むりだよ…彼女さんが嫌がるでしょ…」
亜「大丈夫。はなのことも大事な友達として…んっ」
関わっていきたいと言おうとしたら、
はなが起き上がりキスして来た。
は「やだよ…やだやだ。わたしのこと一番にしてよ…」
そのまま首に手を回しもたれかかる形で、
俺を抱きしめた。涙が肩に伝うのがわかる。
亜「はな…ごめん。もう終わりなんだ。
これ以上俺とAの関係邪魔するなら
俺もうはなとは会えない」
ごめんと言い、手を払い彼女の目を見てはっきり伝えた。
涙を流しながら彼女は最後まで首を左右に振っていた。
そんな姿に心を痛めながら、
さようなら。ありがとうと言って彼女と別れた。
部屋を後にして帰り道、自然と涙が流れた。
彼女にこのまま背を向けることへの罪悪感からなのか。
俺にはわからなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 312人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mi(プロフ) - 初めまして＾＾亜嵐くんファンです。今後の展開が気になります。更新大変だと思いますがゆっくり頑張って下さい (2017年11月25日 7時) (
レス) id: 461976ac85 (このIDを非表示/違反報告)
みこみこ - れおー！やりますねえ。。。 (2017年11月22日 19時) (レス) id: fca2d0f543 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：よしだ。 | 作成日時：2017年11月19日 19時
