真夜中のシンデレラ

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玲於から突然誘いが来て
驚かなかったと言えば嘘になる

今日の化粧汚いかな。とか思いながら
待ち合わせ場所に向かい歩いていた。

すると背後から少し懐かしい声が聞こえた。

亜「A！！！」

振り向いたら亜嵐が走って来たのか、
息切れしながらもわたしの肩を掴んでいた。

よくみたらこの前一緒に歩いていた子を
置いて来てわたしの方に駆け寄っている。

「なにしてんの…あの子置いて来ちゃダメでしょ」

亜「今ははなより、Aと話す方が大事だから」

息を整えながら真剣な眼差しで見つめてくる。
やめてよ。ほら相手の子こっちきた。
修羅場…としか言いようのない状況。

は「亜嵐…？」

「あ、いや、えっとわたし「はなちゃん」

わたしが慌ててなんとか言い訳しようとしたら、
すっと横から人影が見えた。

は「…玲於くん？」

玲「こいつ俺のツレだからさ。
俺の忘れ物亜嵐くんがこいつに渡しただけ。
別に亜嵐くんとこいつが
なんかあるわけじゃないからさ。安心して」

冷静にそして淡々と玲於がいった。
はなさんは納得したのかニコッと笑ってみせた。

は「あ、そうなんだ！なんだーもーびっくりした！」

ごめんね。と玲於が謝り、
わたしの肩を抱いて行くぞと耳打ちしてきた。

亜嵐が遠くで何か言ったようだが聞こえなかった。

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