【文スト】激甘と鎖骨が詰まった文スト【短編集】

紅い夜【太宰治】 ページ9

さくや様リクありがとうございます！


4日も放置してすいません！


実は一昨日結婚式、昨日は神奈川行って占ツク触れなかったんです。


更新頑張りまぁす。←


アンケートの投票待ってまぁす。土下座



◇◆◇◆◇



嗚呼、世界が灰色だ。


いや、所々赤色が混じっている？


違う、此れは自分の”血”だ。


灰色な此の世界には紅が良く映える。


ねぇ太宰幹部……私は必要無いんでしょう？


隣に立ったって、仕事を手伝ったって、貴方を支えたって！



『全部……邪魔で、必要ない不良品なんでしょう…………？』



もう殆ど動かない右の手で僅かに握ったナイフを見る。


其処には、鮮やかでこの世の全てを表したかの様な紅い血がこべり着いていた。


すると、勢いよく扉が開いた。


其処には、息を切らし汗をかいた太宰幹部の姿が。


目を見開いていた。



「A！一体君は自分が何をしたか分かっているのかい？！」


何でこんなに必死なんだろう？


不良品が自分で制裁してるだけなのに。



『…私は自分の罪を深く反省し、生きているだけでも罪な大罪人の私を、


長く、最も痛めつけられる方法で制裁していただけですよ？』




*****


太宰は息をのんだ。


太宰はただ、ただひたすらに胸が痛かった。


自分の不器用な伝え方のせいで、愛する人がこんなにも苦しんでいたのだから。


太宰は自分を怨み、妬み、愚かだと感じた。



紅く染まったAの元へ依る


「A、君は何も悪くない。


　悪いのは私だ。」



『で、でもっ！』



パァァンッ！



『っ！』



反論するAの頬を叩いた。


そして、喉が潰れるぐらいの声でAに向かって叫んだ。



「これ以上自分で自分を痛めつけるな！痛めつけてほしいなら、制裁してほしいなら私に云いなさい！


そうやって自分で抱え込んで苦しまないでくれ……」



太宰はAの唇へ自分の唇を重ねた。


深い接吻は二人を繋ぐ。



「君を殺すのは君じゃない、他の誰でもない。


この私だ………！」



二人を初めて繋いだ接吻は、誓いの接吻にもなった。



紅い月が紅い血に反射し二人を照らす。



………紅い夜。

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登場シーンでカゴメカゴメを唄っているのが可愛い男の子

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