ア.オ.イ.ハ.ル【ブルーロック】

. 好きって言ってみた ページ1

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凪誠士郎


「そっかあ、好きかぁ………え？」

いつもの調子で名前を呼んだ後にそう告げたAさん。危うく聞き流しそうになるのをなんとか食い止める。大きな目をパチクリさせて、「…好き？…俺を？」ってちょこんと首を傾げながら尋ねてくるのでAさんは今すぐにでも悶えそうな体を阻止してください。だって、彼から告げられる言葉を聞き逃したくないでしょう？

「えっと…俺もね、Aのこと好き」







御影怜王


「そー、ゆーのはさ…俺からじゃん？」

いきなりの言葉に少したじろぐも、すぐに平常を取り戻す彼。……ではないみたい。よくよく見てみると耳や頬がほんの少し赤らんでいるし、「えっと…」と、次に出す言葉にも迷っている様子。経験値はあったとしても、こんなにも好きになった人からの言葉は桁違いだったみたいです。

「俺もAのこと好きだから。付き合お」







糸師凛


「すっ、…はぁ？」

恥ずかしいのかカッコつけたいのかいつもの調子で睨んでくるも、心臓はバックバク。どこか心の中で「俺のことなんか好きにならない」と決めつけていたのかもしれません。そんな彼にもう一度伝えると、「聞こえてるから一回黙れ」と言われ何とも言えない距離に後退りされます。

「……彼氏になって…やらなくもねぇ」







糸師冴


「んじゃ付き合う？」

当たって砕けろ！！根性で想いを伝えると、まさかまさかの即OK。不意打ちを喰らったAさんが「え？」と思考停止していると、グイッと顔を近づけてもう一度聞いてきます。驚きすぎて首を縦に振ることしかできないAさんを見て、なんとなく笑ったような気がしたのは気のせいじゃないかも。

「好きになった方が負けって事だな」









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