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ーーー2005年 9月某日
武蔵神社にて集会が執り行われており、集会後創設メンバーのみがマイキーから集められていた。
「集会終わってまで悪ぃな。」
「それは別にいいけどよ、なんかあったのか？」
「いやー。あの日から1ヶ月以上経ったんだけどよー。どーーーしても納得いかねぇことがあんだ。」
ドラケンの問いに答えるマイキー。
あの日、とは8月3日の抗争の件。
「場地は最近集会にも出てこねーし。…弍番隊はなぁんか殺伐としてるし。」
「……。」
マイキーの言葉に三ツ谷の指がピクリと反応する。
「…明日、Aと会おうと思ってる。」
「「？！」」
「近いうちに芭流覇羅とぶつかる。ーーそこは避けて通れねぇ。…その前にハッキリとしておきたい。」
“何を”とは誰も言わなかった。
毎日のように通っていたマイキーも、命を救われたドラケンさえもAとは会っていない。
一ヶ月以上、音信不通。否、誰も会おうとはしなかった。
恐らく、最後に会ったのは場地と千冬の二人だろう。
「あんな天然記念物がなんで半間なんかと親しいのかはしらねぇ。ーー…意図的にオレらに近づいたなんて微動も思っちゃいねぇ。…けど、ケンチン助けてくれたのも事実だ。毎日のようにたい焼き作ってくれて、嫌な顔一つせずに場地の面倒みてたり。…アイツはオレらの大切なダチだ。こんなことで距離置いちゃいけねぇ。」
「…オレはお前が決めたんなら何も文句は言わねぇ。っつーか、まだちゃんと御礼もしてねぇしよ。」
「ケンチン助けてもらった上にちょー美味いフルーツいっぱいもらってたもんな。」
「あぁ？っつーかアレ、結局お前と場地でほとんど食ってたじゃねーか。俺はぶどうしか食ってねぇぞ。」
そこに笑い声が混ざり、殺伐とした雰囲気が少しだけ和らぐ。
「んで、三ツ谷はどーする？」
「！」
「Aに会うの？会わねぇの？」
「オレは…」
マイキーの問いに詰まる三ツ谷。
拳をギュッと握り締め視線を外す。
「今行くのはやめとけ。」
後ろから声がし、振り向けば石段を登り険しい表情で此方に近づいてくる場地の姿。
「……場地、集会に参加もしねぇでどういうつもりだ？」
「……ワリ。野暮用だ。」
「…んで、どっから聞いてた？」
「アイツの家に行くか行かねぇか。」
「……オレとケンチンは明日行く。」
「ダメだ。」
「…オレが行くっつってんだよ。」
「今行けば、今度は擦り傷だけじゃすまねーぞ。」
「…どういうことだ。」
「アイツの家、芭流覇羅の連中が見張ってる」
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咲乃(プロフ) - ひー(比古)さん» ありがとうございます！続編は甘々頑張ろうと思ってます。どうぞ完結までお付き合いください…。 (2021年10月5日 22時) (
レス) id: 78de730839 (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - タカちゃんの意地悪なスイッチがぁぁぁ！！ニヤニヤ過ぎる (2021年10月5日 0時) (レス) @page49 id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
咲乃(プロフ) - 累さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。更新頑張ります。 (2021年8月23日 0時) (レス) id: 78de730839 (このIDを非表示/違反報告)
累(プロフ) - 作品一気に読ませて頂きました。設定も面白いですし、話の内容もシリアスから胸キュンまであってとても面白いです。頑張ってください。 (2021年8月22日 13時) (レス) id: 755be2d6bc (このIDを非表示/違反報告)
咲乃(プロフ) - 真菜瀬さん» ありがとうございます！更新頑張ります。 (2021年8月17日 19時) (レス) id: 78de730839 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲乃 | 作成日時：2021年8月17日 0時
