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眉を下げ、心配そうに見つめる三ツ谷。
気づけば、皆が此方を向いていた。
「…っあ、ごめんなさ…っ、涙が…」
袖で拭うも、一度溢れてしまえば止まることを知らずに次から次へと零れ落ちる。
そんな彼女を頭からそっと包み込む。
「…傷が痛む訳じゃねーんだな？」
「うん。…違うの、三ツ谷くん達が笑ってるとこみてたら、…ちょっとだけ、羨ましくて…」
「…うらやましい？」
「お友達って、いいなって思ったら切なくなっちゃって…」
私、情緒不安定なのかも。と苦笑するAに三ツ谷は息を吐いた。
「なぁ、A。ーーお前もコイツらのダチだろ？」
「えっ…」
顔を上げると不機嫌な表情をした三ツ谷。
首を傾げるAの頬をむにゅっと摘む。
「ひゃ、ひゃにするんでひゅの…っ」
「っつーか、ダチ以上にお前はオレの彼女！」
「うぅ…？」
三ツ谷の言わんとしてることがわからず戸惑っていると呆れた顔でデコピンされた。
「彼女っつー意味知ってるか？」
「えっ… 三人称の人代名詞？」
Aの言葉にぶっ。と笑うマイキー達。
肩を震わせながら邪魔してはいけないと必死に笑いを堪え、三ツ谷達を見守っている。
そんな彼らの声を無視しつつ三ツ谷はふるふると震えながらもAの頬を再度引っ張る。
「誰が辞典の言葉言えっつったよ！か・の・じ・ょ！オレの恋人！特別な奴！」
「ふ、ふぇ…っ」
「アイツらは、オレのダチだけど！お前もダチなの！」
「うぅ…」
「っつか、お前は誰かを追いかけたらダメ。」
「ど、どうひて…？」
「危なっかしいから。ーー追いかけてコケて怪我でもしたらどーすんの。」
三ツ谷はAの涙を拭い、ポン、と頭に手を乗せる。
「お前が退院したら、どっか出かけよう。」
「…いいの？」
「おう！ーー好きなとこ連れてってやる。だから、早く怪我治せ。…な？」
その言葉に嬉しそうに頷くA。
話がまとまればスタスタとマイキーが側まで近寄ってきた。
「話終わったかー？Aー。退院したらまたたい焼きつくって♡」
「う、うんっ」
「Aーっ！退院したらウチらとも女子会しよーよー！ってか、家にいきたいっ！」
叫びながら言うエマに便乗するヒナタ。
気づけば周りに人が集まり、Aを誘う皆んなの声。
「ほら、これでわかったろ？ーーお前は一人じゃないんだ。」
「ふふっ。ーーはいっ、皆さま、本当にありがとうっ」
照れ臭そうに笑うAに優しく微笑む。
そんな中、病室の扉が開き見知らぬ人物が姿を現した。
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咲乃(プロフ) - ひー(比古)さん» ありがとうございます！続編は甘々頑張ろうと思ってます。どうぞ完結までお付き合いください…。 (2021年10月5日 22時) (
レス) id: 78de730839 (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - タカちゃんの意地悪なスイッチがぁぁぁ！！ニヤニヤ過ぎる (2021年10月5日 0時) (レス) @page49 id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
咲乃(プロフ) - 累さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。更新頑張ります。 (2021年8月23日 0時) (レス) id: 78de730839 (このIDを非表示/違反報告)
累(プロフ) - 作品一気に読ませて頂きました。設定も面白いですし、話の内容もシリアスから胸キュンまであってとても面白いです。頑張ってください。 (2021年8月22日 13時) (レス) id: 755be2d6bc (このIDを非表示/違反報告)
咲乃(プロフ) - 真菜瀬さん» ありがとうございます！更新頑張ります。 (2021年8月17日 19時) (レス) id: 78de730839 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲乃 | 作成日時：2021年8月17日 0時
