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ーーー2017年 8月 10日
夜ーー、街路灯に照らされた公園。
武道は無事ヒナタと再開し二人静かに歩いていた。
「イブの夜此処で振られたんだ。」
「へー。ヒナを振るヤツなんているんだ(何言ってんだ…オレ…だせぇ)」
「なんで振られたの？いまだにわかんないよ。
…教えてよ、タケミチ君」
「え…？好きな人って…忘れられない人って…」
振り返るヒナタに武道は慌てトイレへと駆け込む。
「ちょっ…ちょっとトイレ！！」
「………」
公園のトイレに走り洗面台の前で顔を洗う。
「変わらなきゃ…ヒナに告白するんだ！！」
グッと気を引き締めトイレから勢いよく出た時だった。
ドンーーッ
「きゃっ」
「？！わっ！あ、す、すみません…っ」
誰かとぶつかり謝るも相手は女性だったようでぶつかった反動で後ろに倒れてしまい、慌てて手を差し出し立ち上がらせた。
「あの…っ！大丈夫ですか？！」
「え、えぇ…。私こそすみません…。よそ見してて…」
ぱちり、とその女性と目が合う。
(あれ…何処かで見たことあるような…)
「あの…もしかして、武道さん…？」
「え、あ…A…さん？！(ヤベェ…オレ、過去でめちゃくちゃお世話になってるけどまともに話したことねぇよ！)」
「お久しぶりです。どのくらいだろう…10年？くらいかな…」
「えっ？！あ！そうですよねっ！あ、あの！この間の祭りの時はありがとうございました！オレ、ずっと言えてなくてモヤモヤしてて…」
「お祭り…？何のことかしら？」
「(ヤベェ…思わず言ったけどAさんからしたら12年前のことじゃん…っ！)」
たじろぐ武道を他所に首を傾げるA。
そんな時、ふとAの左指に光る物が見えた。
「…あ、それって…」
「え？ーー、あ、うん…私、結婚したんだ」
「へ…？」
嬉しそうに指輪を撫で頬を赤くしはにかむ彼女は可愛らしく。
その表情に見惚れるもすぐに三ツ谷と結婚したんだと思った。
「そ、そうっすよね！オレ、全然知らなくて…っ！む、昔から美男美女でお似合いだったッスもんね！」
ハハハ…と笑う武道にAもまた微笑む。
「ふふっ、ありがとうーー。…結婚したこと、誰にも言えなかったから、ちょっと嬉しいな。」
「え…？じゃぁ、ドラケンくんとかも知らないんですか？」
「うん。ーー…もう、ずっと会ってないもの。でもね、私にはとても優しい旦那様がいるから。」
哀愁漂うその姿を見て疑問をもったときだった。
「あれ、車乗ってねーじゃん。」
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咲乃(プロフ) - ひー(比古)さん» ありがとうございます！続編は甘々頑張ろうと思ってます。どうぞ完結までお付き合いください…。 (2021年10月5日 22時) (
レス) id: 78de730839 (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - タカちゃんの意地悪なスイッチがぁぁぁ！！ニヤニヤ過ぎる (2021年10月5日 0時) (レス) @page49 id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
咲乃(プロフ) - 累さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。更新頑張ります。 (2021年8月23日 0時) (レス) id: 78de730839 (このIDを非表示/違反報告)
累(プロフ) - 作品一気に読ませて頂きました。設定も面白いですし、話の内容もシリアスから胸キュンまであってとても面白いです。頑張ってください。 (2021年8月22日 13時) (レス) id: 755be2d6bc (このIDを非表示/違反報告)
咲乃(プロフ) - 真菜瀬さん» ありがとうございます！更新頑張ります。 (2021年8月17日 19時) (レス) id: 78de730839 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲乃 | 作成日時：2021年8月17日 0時
